饒舌な花
その表情や行動から、何となく感情が読み取れるという事がありますが、
植物の場合は判りにくいですよね。
草花の気持ちが判れば、
誤って枯らしてしまう事もなくなると思うんですが、
最近、植物の気持ちが把握できる
コンピュータープログラムというのが開発されたようですね。
植物にカメラ機能付きのスマートフォンをかざすと、
画面に植物の表情やコメントが出る仕組みになってるんですね。
どうしてそれが判るのかというと、
植物が植えてある土壌にセンサー付きの機器、
『ユニット』が挿してあるもんですから、
土壌の水分や周囲の気温、湿度、日射量なんかを測定して、
コンピューターが理想的な栽培環境と比較して、
結果をユニットからスマホに送信してくれるからなんですね。
温度が理想より低かったら、
『もっと暖かいところに移して。ブルブル』なんというコメントと共に、
植物のしかめっ面が表示されるんですね。
これを使えば今後、植物の適切な栽培につながるという事で
期待を寄せられているようですね。
ですからこれからは、バラにスマホをかざすと
『ジロジロ見てんじゃないわよ!』なんて、トゲのある言葉が表示されたり、
胡蝶蘭にかざすと『スナックの開店祝いにどうぞ』なんて
セールスをかけてきたりするわけですね。
中にはスマホをかざしても、
ちっともコメントが出ないと思ったら『クチナシ』だったり、
よく水をやり忘れても『大丈夫だよ、気にしてないから』なんてんで、
やたら優しいコメントを出すな~と思ったら『観葉(寛容)植物』だったり、
『お豆腐が食べたい』なんてコメントが出たら
『卯の花』だったりなんて事もあるでしょうね。
ただ『花占い』はやりにくくなりますよ。
花占いをしている花にかざすと
『…人の体をちぎってむしっておいて、恋愛がうまくいくはずないわよ!』
なんてんで、ごもっともなコメントが必ず出るでしょうからね。
微笑亭さん太