趣味の演芸
ご覧になった方も多いんじゃないでしょうか。
私自身は、あまり見られなかったんですが、
最近は、その手の番組が格段に少なくなった気がしますね。
色物系はまだいいんですが、
落語を見られる番組が、特に少なくなりました。
昔はお正月だったら、毎日どこかの局でやっていた印象がありますが、
今は、3日のお昼にNHKが4元生中継で放送する
寄席中継くらいでしょうかね。
とは言っても、色物中心で、
落語は申し訳程度にしか入ってません。
しかも持ち時間は7、8分くらいという事で、
落語の楽しさを伝えるには時間が無さすぎます。
せっかくお正月というのは、
普段そういうものを見ない方でも、
『…まあ正月だから、演芸番組でも見てみるかな』
という気になる時ですので、
もうちょっと本格的に、落語が聞ける番組があってもいいと思いますね。
逆にコントや漫才の色物系というのは、
一時よりも、いい感じになってきてる印象を受けます。
というのは、『エンタの神様』や『レッドカーペット』などの
ネタ番組が無くなった事により、
一発ギャグやキャラのみで押し切る芸風が少なくなり、
ちゃんとネタを聞かせる方向に来てるからじゃないでしょうかね。
ネタ番組が無くなれば、若手芸人たちは
一般のお客さんへのネタ見せの機会が、ライブ等に限られてきます。
そうなると、しっかり作り込んだネタを聞かせないと
お客さんたちの支持は受けられませんから、
『ちゃんとネタをやろう』というベクトルに
向いていってる気がしますね。
目先のインパクトに頼る芸は
いつかは飽きられてしまいますので、
『しっかり作ったネタを、しっかりやる』
これが芸人にとっても、お客さんにとっても
一番いい事じゃないかと思いますね。
今年も数多くの
楽しい落語や漫才、コントが聞けるといいなと思います。
微笑亭さん太