マジレスしちゃいます
71歳でお亡くなりになりましたね。
金髪姿で竹刀を振り回すお馴染みの姿が
マブタに焼きついてるファンの方も多いんじゃないでしょうか。
プロレスというと、街頭テレビの力道山の試合を
思い出すオールドファンの方もいらっしゃるでしょうが、
当時は凄い人気でしたよね。
昭和37年に放送された、力道山対デストロイヤーの試合は、
何と視聴率64%を記録しましてね。日本中が熱狂していたわけですね。
その後、猪木さんや馬場さんといったスターレスラーが、
その人気を継承していったんですが、平成に入って以降、
プロレスが深夜の放送となったり打ち切りになったため、
少年ファンが育たず、ジリ貧になっていったようですね。
そこへもってきて、全国には約70のプロレス団体があって、
プロレスラーを名乗る人が500人以上いるそうですから、多すぎますよね。
しかし、プロレスの魅力も捨てがたいものがありますよ。
なぜ力道山は、必殺技の空手チョップを最初から出さないのかとか、
なぜ悪役レスラーの持っている凶器は、お客さんには丸見えなのに、
レフェリーにだけは死角になっていているのかとか、
そういう疑問は思ってても聞かないというのが、暗黙のルールでした。
挙句の果てには『両者リングアウト』なんという結末は、
お互いの顔を潰さないという、実に日本らしい、
わびさびさえ感じさせる決着のつけ方でしたよ。
何とか人気を取り戻してほしいですね。
2年前、法政大学に『スポーツ健康学部』というのが新設され、
その中に『総合格闘技コース』というのが誕生したんですね。
実技と理論の両面から格闘技を勉強するところだそうですから、
プロレス人気の復活にも期待が寄せられました。
教室の入り口にはロープが張られましてね、
そのロープをくぐった途端に、『4年間1本勝負』の始まりとなるわけですね。
授業中、先生の質問に答えられないと、
先生がパイプ椅子で攻撃してきたりしてね。
その割には、居眠りしてても
『寝技練習中』という事で許されたりするんですね。
テストには、四字熟語を答える問題が必ず16問出されましてね。
『4文字固め』から『16問キック』の連続技を繰り出されるんですね。
ただし、答えが判らなかったらパートナーにタッチしてもいいという、
タッグでの試験が許可されてましてね。
日々、格闘技的な感覚を身につけていくんですね。
「お前たち、よく4年間頑張った。いよいよ、卒論を提出してもらう」
卒論のテーマは、『教授からフォールを奪う事』。
教授からスリーカウント取れば卒業なんですが、
取れなかった場合は、『延長戦』という事で留年させられるんですね。
この学部で学べば、必ずやみんな、
プロレスファンになっていくんじゃないでしょうかね?
微笑亭さん太