論理ボーイ
100%相手に伝えるというのは、なかなか難しい事ですよね。
話の下手な人というのは、話が途中であさっての方向に行ってしまったり、
意味不明になって、自分で何を言ってるのか
判らなくなってしまう事が多いですよね。
そういう事を避けるためにも、型に当てはめて、
論理的に相手に伝えていく事が必要じゃないかと思いますね。
大切なのは、何について語るのかを明確にする『問題提起』、
次に自分の意見を示す『意見提示』、そしてその意見の根拠を示す『展開』、
最後の『結論』の四つだと言われてます。
ですから、お昼同僚に『昼飯、牛丼屋に行こうか?』と言われた時、
「…果たして牛丼屋でいいのだろうか?」と、
まずは問題提起をするわけですね。
「はあ?」次に意見提示、
「確かに牛丼も捨てがたい魅力がある。
しかし、今日はラーメンにするのが妥当な選択かと思われる」
「どうして?」そういわれたら、根拠を示す展開ですね。
「なぜなら、昨日も一昨日も、私は牛丼を食べているからだ」そして結論。
「したがって、私の行きつけのラーメン屋へ行こう」
こう話すと、大した事言ってないのに、
物凄く論理的に話している印象を与えますよね。
で、相手も納得してラーメン屋に行ったら定休日だったりして…
その上で牛丼屋に行く分には納得がいきますよ。
文章の場合、相手に伝わりやすい書き方というのは
『逆三角形』と呼ばれる書き方だそうですね。
『逆三角形』というのは、一番重要な事実や結論を最初に書き、
その後、それについて説明していくという書き方ですね。
これですと、読み手側は『着地点』が判っているので、
ある程度予測をしながら読みますから、流れが頭に入りやすいんですね。
新聞記事の書き方というのが、まさにこの『逆三角形』なんですね。
最近、テレビドラマの視聴率が悪いですから、
発想の転換で、『逆三角形』のドラマを作ってみたらどうですかね?
例えばミステリードラマだったら、タイトルで『犯人は山崎信二』って、
思いっきり犯人の名前が明らかになってるんですね。
「刑事さん、俺が殺しました…」
冒頭から犯人が自白しちゃうんですね。
「さ~て、聞き込みにでも行ってくるかな」
「いやいや刑事さん、俺が犯人だって言ってるじゃないですか。
見て見ぬふりするのは止めて下さいよ」
「何を勝手な事言ってるんだ。まだドラマは始まったばかりだぞ。
お前が犯人だと言うのなら証拠を出してみろ!」
なんてんで、犯人が判っていながら、時間枠いっぱいまで
どう展開を繋ぐかというところに視聴者が手に汗握れば、
高視聴率のドラマも生まれるんじゃないでしょうかね。
微笑亭さん太