岡崎勤労福祉会館での高座
100名近くの先生方を相手に落語を演ってきました。
学生時代、
『話があるから来なさい』と先生に呼ばれた事はよくありますが、
先生を呼んで話を聞かせるのは初めての経験でした。
しかも名目が『講演会』となっていた事もあり、
1時間20分、仲入りなしのノンストップ高座でした。
喋ってる私はともかく、
お客さんの方が最後までもつのかと、とても心配でした。
舞台に上がってふと見ると、
大きな紙が舞台上にぶら下がっていて、
そこには演題と、私の『本名』が書かれてました。
我々は普段、『芸名』のもとに喋るので、口から出まかせも言えるんですが、
芸名が一切書かれていなくて本名だけというのは、
滅多な事は言えないな~的空気になってしまいました。
演題は向こうが決められたんですが、『人をひきつける話術』。
私の落語を聞いて、引きつけ起こした人はあるかもしれませんが、
人を惹きつける話術なんてものは持ってません。
1時間20分の持ち時間で、
『親の顔』と『熟女たちの宴』を演ったんですが、
その2つのネタの時間を引いてみると、
約1時間は漫談をしていた事になります。
自分の持ってるマクラネタの虫干しみたいな高座でしたね。
よく演ってるネタは、ほとんど演った気がします。
小ネタでつなぐ高座は、さすがに疲れましたね。
高座が終わって一旦ハケた後、
再び舞台上に呼び戻され、主催者の校長先生から、
『謝辞』なるものをいただきました。
落語の後に謝辞をいただいたなんてのは、初めての事で、
ちょっとびっくりしました。
全ての予定が終わり、私が送り出しをしていたら、
1人の先生がニコニコ笑いながらやってきて、
「いや~面白かったよ~」
「あ、そうですか、ありがとうございます」
「思いっきり笑っちゃったよ。あそこで『謝辞』はないよね~」
…えっ、そこですか?
それなりに、
先生方には楽しんでいただいたのではないかと思いますので、
是非また、呼んでいただきたいですね。
そんな『追試』なら大歓迎です。
微笑亭さん太