感度流行
毎年恒例の『流行語大賞』が発表になりましたね。
大賞が選ばれるにあたって、まず候補の言葉が選出されるんですが、
『タイガーマスク』なんて言葉が候補入っているのを見ると、
『あの騒ぎは今年だったのか』なんて気付かされますよね。
当時は一世を風靡したような出来事でも、
時間が経つと結構忘れてしまうものだという事を実感しますね。
今回はその候補60語のうち、実に半分以上の33語が、
東日本大震災関連の言葉だったようですね。
『瓦礫』『復興』『節電』『除染』『脱原発』……
何度となくニュースや新聞で目にした言葉が目白押しですよ。
この震災がなければ、
『シーベルト』や『ベクレル』『セシウム』なんて言葉は、
大多数の日本国民が、知りもしなければ口にする事もなく
一生を終えていたかもしれません。
『流行語大賞』が始まったのは1984年なんですが、
これだけ一つの事件、事象に絡む言葉が
半数以上を占めるのは、史上初だそうですね。
それだけ日本にとっては衝撃的な事だったという証ですね。
『建家』なんて言葉も候補に上がってますが、
あの福島第一原発のタービン建家の屋根が、
爆発して吹き飛んだ映像には驚愕しましたね。
まさに建家の屋根が『ぽぽぽぽ~ん!』ですよ。
…この『ぽぽぽぽ~ん!』も、候補語に入ってますけどね。
原子炉内の燃料が溶融する
『メルトダウン』という言葉も候補に上がってますが、
ちょっと前に、路上で自分のズボンを脱いで
女子高生に見せていた露出狂の男性が逮捕された事がありました。
その時の新聞の見出しというのが、『路上で、ベルトダウン』になってましてね…
流行語である事は間違いないようですね。
あと、候補語に上がっている、
管前総理が使った『一定のメド』という言葉がありますが、
この『一定のメド』というのは
『回りの人々がイライラするまで』という時期を指すんだという事を
実感した年でもありましたよ。
震災関連以外でも、スポーツの世界では、
大賞に選ばれた『なでしこジャパン』ですとか
『おかわり君』なんてのも入ってますが、
本塁打王になった西武ライオンズの中村選手は、
いかにもご飯が好きそうな『おかわり君』って感じの体型でいいですよね。
あれで痩せこけててアイスクリームが好きだったら
『ガリガリ君』になってたでしょうからね。
でも、それならまだいいんですが、
唐揚げや天麩羅が大好物で『あげもの君』だったら困るでしょうね。
何だか全打席『フライ』を打ち上げそうな気がしますからね…。
野田政権になったお陰で『どじょう内閣』なんて言葉も入ってますが、
『安全運転』を座右の銘にしている野田総理も、
最近はTPPの問題で支持率も下がり気味で、
いつ辞任に追い込まれるか判りませんよ。
もしも野田さんが辞めたら、もう誰がやっても同じだろうという事で、
ホームレスの方に総理大臣を任せてみたらどうでしょうね。
当然、そのへんの道端が『総理官邸』という事になるでしょうから、
多分来年の流行語大賞には、
『路上内閣』という言葉が選ばれるんじゃないでしょうかね。
微笑亭さん太