FC2ブログ

クソをくらって西へ飛べ!

立川談志師匠がお亡くなりになりましたね。
結局、私は一度も、談志師の高座を生で拝見する事は出来ませんでした。
長年、落語に携わっていながら、
とても不勉強で恥ずかしい事だと、今は後悔しています。


私と談志落語との出会いは、
大学の落研に入ってすぐ、部室にあったテープでした。
奇しくも私が落研に入る直前に、
豊橋でのラジオ番組の公開録音での音源でした。


談志師の『人情八百屋』、素晴らしかったです。
魂が震える思いがしました。
テープなのに、涙が止まらないのはなぜかと思いました。
その瞬間私は、立川談志という噺家に
『天才』というラベルを貼りました。


私如きが言うまでもなく、
談志師匠が天才であった事は言うまでもありません。
ただ天才ではありましたが、
『他の噺家全員にやる気をなくさせるような、
どうやっても追いつけない圧倒的な才能』と
『天才は、こうなると始末に悪くなる』という両面を
我々に見せてくれた方でもあろうかと思います。


常に落語と格闘し、葛藤し、もがいていたのではないかと思います。
その天才的な頭脳、落語に対する崇高な思いがありながら、
やがて飽きていったのではないかと思われます。
『普通の事を演っていたのでは面白くない』と。
これはお客さんが面白くないわけではなく、
自分が面白くないんでしょうね。


談志師は
『落語は人間の業(ごう)の肯定だ』という名言を残されてますが、
同時に『落語はイリュージョンだ』とも仰ってます。
その頃から、この言葉を盛んに使うようになられたような気がします。


談志師のエキセントリックな演り方は、時に反発を買い、
手抜きの印象を与えた事もあろうかと思います。
どんなに手抜きの高座をしても
『な~に、俺が本気になりゃいつだって、大向こうを唸らせる高座はできるんだ』
確かに、そうだったでしょう。
本当にその実力の持ち主だっただけに、
それが許されてしまったような面もあろうかと思います。


しかし、いかな達人といえど、
そういう『お遊び』を繰り返していると、
戻ってこられなくなる危険があるのです。


談志師匠のファンの方には申し訳ないんですが、
その落とし穴に若干落ちてしまった部分があるような気が、
私にはしています。
『本気』というのは、時々は出してないと、
本当に出せなくなってしまうものなんでしょうね…これは自らに言ってます。
…あ、いつも本気出してないという意味じゃないですよ(汗)


談志師匠の落語に興味を持たれた方は、
映像や音源が沢山出てますので、是非ご覧下さい。
出来れば、『頭にバンダナを巻くより前の談志師匠』をオススメします(笑)


今日のタイトルである『クソをくらって西へ飛べ!』という台詞は、
談志師がネタの中で、啖呵を切ったり悪態をついたりする時によく仰ってましたが、
自ら『立川雲黒斎(うんこくさい)家元勝手居士』なんて戒名を付けられたという事で、
まさに、クソをくらって西へ飛んで行かれちゃいましたね…寂しい限りです。


家元も あの世の寄席では 前座から


心よりご冥福をお祈り致します…合掌…


微笑亭さん太
スポンサーサイト



コメントの投稿

非公開コメント

ご冥福をお祈り申し上げます。




談志さんについては全く知識が無く、ただただ(怖そうな方だなあ)と思っておりました。
人は誰でもいずれは死ぬのだとしみじみ実感しております。

…傲岸不遜さは、自らの『全ての』寿命を縮めてしまうのかもしれません。
『この生き様でなければ、生きてる価値がない』
と 仰るでしょうけどね。きっと。

しかしその才は、1人の人間の心を揺すり、同じ噺家を目指させたわけです。
そこには真摯な思いがきちんとこもっていたと感じますね。

昭和の巨星が次々と落ちてゆくのは寂しいものです。
うちの母も亡くなりましたし…
いや、母は巨星ではなく巨体、でしたが(笑)



Re: ご冥福をお祈り申し上げます。

華さん、ありがとうございます。

喋りの達人が、
その喋りを奪われる病にかかってしまったのは、
本当に可哀想でした。

声帯を切除すれば、もう少し生きられたのかもしれませんが、
それは噺家としてのプライドが許さなかったようです。
噺家にとっては『声>命』だという事を、
身をもって示されたような気がしますね。

家元

談志師匠の高座を見て見たいと思った時には
もう高座に上がることもかなわないお姿になってからでした

家元がどれほどすごい人かなんて知らなかったけど
そのお弟子さんたちの高座を見るにつけ、
家元にものすごく興味を持ちました

立川四天王はチケットを取るだけで大変な方ばかりです
立川流の面白さは明らかに他の協会所属の人たちと違いますもん

マスコミの扱いがさらに家元の業績を語っているように思いますね

今後の立川流の動きにも注目したいところです


                      合掌

Re: 家元

エロマミーレさん、ありがとうございます。

先代の円楽師に続き、
談志師が亡くなられたという事で、
それぞれの協会、お弟子さんたちは
どうされるのかが、大変気にかかりますね。

政治の世界だけでなく、
落語界も『大連立』がありえるかもしれませんね。
微笑亭さん太 プロフィール

微笑亭 さん太

Author:微笑亭 さん太
愛知県豊田市在住
豊橋落語天狗連所属

公演依頼される方は、
090-8133-6921
にお電話下さるか、
hohoemiteisanta@yahoo.co.jp
あるいは、
hohoemitei-santa@hotmail.co.jp
までメール下さい。

アマチュア落語家として高座に上がる一方、創作落語を執筆し、自ら演じたり、プロの師匠方にも提供しています。寄席、イベント等に呼んでいただければ、喜んで駆けつけますので、よろしくお願い致します。

『悪質商法撃退落語』『振り込め詐欺防止落語』『認知症落語』『納税推奨落語』『男女共同参画落語』などの、特定のテーマの落語口演も致します!

また、イベントの司会、台本や原稿等の執筆依頼も受け付けておりますので、お気軽に御連絡下さい。


●エフエムとよた
【ラブィート演芸 楽市・落語】パーソナリティ
日曜日午後5時~5時半(隔週担当)放送中!


《受賞歴》
平成16年 『六人の会』主催 
第1回全国落語台本コンクール
最優秀賞

平成20年 落語協会主催
落語台本コンクール
佳作

平成21年 国立演芸場主催
漫才・コント台本コンクール
最優秀賞

平成21年 池田市主催
社会人落語日本一決定戦
3位入賞

平成22年 池田市主催
社会人落語日本一決定戦
奨励賞受賞

平成24年 落語協会主催
落語台本コンクール
優秀賞

平成24年 上方落語協会主催
落語台本コンクール
佳作

平成25年 池田市主催
社会人落語日本一決定戦
藤本義一賞受賞

平成25年 上方落語協会主催
落語台本コンクール
佳作(2期連続)

平成27年 落語協会主催
落語台本コンクール
最優秀賞

平成28年 落語協会主催
落語台本コンクール
優秀賞(2期連続)

平成29年 落語協会主催
落語台本コンクール
最優秀賞(3期連続)

平成30年 落語協会主催
落語台本コンクール
優秀賞(4期連続)

令和元年 落語協会主催
落語台本コンクール
優秀賞(5期連続)









微笑亭さん太 『団塊居酒屋』(さん太・作) 動画

団塊居酒屋 前半

団塊居酒屋 後半


《プロの師匠方への提供作品》

『こうもり』 春風亭小朝師 林家たけ平師 三笑亭可龍師 林家木久蔵師 春風亭ぴっかり師

『オトナの試験』『恋するオ・ト・メ』『短パン刑事』『同窓会』 桂かい枝師

『身投げ橋』 春風亭昇太師 五明楼玉の輔師

『人面瘡』 春風亭小朝師 桂三木男師 鈴々舎風車師 千原ジュニアさん

『茂造の恋』 春風亭小朝師 五明楼玉の輔師

『お伽村』 林家木久蔵師

『豆腐小僧』 春風亭小朝師 林家正蔵師

『トイレ革命』 三遊亭亜郎師

『こくせん』『幸せの指南書』『改訂版・寿限無』 林家ひろ木師

『地球最後の日』 三遊亭丈二師 三遊亭吉窓師

『罪を憎んで・・・』 月亭遊方師

『かごめかごめ』 桂文雀師

『転校生』柳家小せん師

『リベンジ商店街』古今亭駒次師

『隣の男』林家時蔵師 林家正雀師

『結びの神』林家なな子師

『女子会の姫』桂三歩師

『ボクの小学校』笑福亭智丸師

『ある理由』春風亭小朝師

『なかったこと』林家木久蔵師

『熟女たちの宴』『聖夜の奇跡』『お達者バイト』桂右團治師



【微笑亭さん太 創作落語CD発売中】

①『こうもり』&『幽霊談議』(¥1000)新発売!

②『お伽村』&『死ぬなら今』(¥1000)新発売!

③『身投げ橋』&『改訂版・寿限無』(¥1000)

④『トイレ革命』&『民衆主義でいこう』(¥1000)

⑤『再就職は楽し』&『税金家族』(¥1000)

⑥『優しく見守る認知症』&『当たりの行方』(¥1000)

⑦『家政婦は三田』&『三者面談』 (¥1000)

⑧『お達者バイト』&『愛しの野球部』 (¥1000)

⑨『なかったこと』&『オトナの試験』 (¥1000)

●DVD『熟女たちの宴』&『お伽村』(¥1500)

ご希望される方は、上記アドレスまでメール下さい。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
FC2カウンター
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QRコード