ウルトラマン危うし、最強怪獣・ルイセキアカジ現る!
森次晃嗣さんの経営するお店から、実際に撮影に使われたという、
超プレミア物のセブンのマスクが盗まれたそうでしてね。
ウルトラシリーズのファンである私としても、かなりショックな事件ですね。
盗んだ人は、一刻も早く返却してあげてほしいです。
ウルトラマンといえば、
昭和41年の放送開始以来、45年以上に渡って、
この地球を守り続けてきた国民的ヒーローですよね。
そのウルトラマンでお馴染みの円谷プロなんですが、
同族経営による弱体化、映画制作費による負担の増加などによって
度々経営難に陥ってましてね。
2007年には大手映像制作会社のTYOに買収され、
現在は『フィールズ』の傘下に入ってるようですね。
ウルトラマンも、地球の危機には気付いても、
親会社の危機には気付かなかったみたいでしてね。
普通ドラマのセットというのは、
経費節約のために使いまわしたりする物ですが、
ウルトラマンの町並みのセットは、怪獣が壊すためにあるわけですから、
再利用はありえません。従って、お金がかかります。
作れば作るほど赤字になる状態でしてね。
かといって、遠慮がちに壊す怪獣ってのも迫力がないですし、
ウルトラマンが怪獣に向かって『表へ出ろ!』ってのも変な話です。
…元々表で戦ってますからね。
そこへもってきて、
ウルトラマンや怪獣の着ぐるみや小道具の管理費用だけで、
年間4千万かかるそうでしてね。
円谷プロというのは、年間56億円の売り上げがあるそうなんですが、
純利益というのは、わずか4400万円程度しかないんですね。
これでは全社員のカラータイマーが鳴ってしまってる状態です。
それで経営の立て直しを図ろうという事で
他者の傘下に入るようになったんですね。
今はそういった特撮物には、CGが取り入れられ、
よりリアルさが追求されています。
そうなりますと、ウルトラマンに変身する主人公が所属している
地球防衛軍のチームも、凄くリアルで、
現実味を帯びた感じになっていくんじゃないでしょうかね。
子供番組にもかかわらず、
主人公が他の隊員の奥さんと不倫してたりなんかして、別れ話を切り出すと、
「別れる?…あたしと別れるって言うんだったら、
あんたがウルトラマンだって事をウチの人にバラすわよ!」
なんて脅されたりしてね。
ズルズルと禁断の関係を続けてしまうんですね。
防衛軍の隊長は隊長で、女性隊員にセクハラばかりして、
マジギレした隊員にレーザー銃で撃たれちゃったりしてね。
日夜怪獣と戦うべき他の隊員たちも、合コンにばかり参加してましてね。
自己紹介で仕事を聞かれて、
「え~っと…『やっつけ仕事』です」って
わけ判んない答えしてましてね。
そんな状態ですから、新年度の国家予算では、
大幅に防衛費の削減を迫られましてね。
困っている最中に、今度は、防衛軍の隊員が
バルタン星人から度々接待を受けていた事が発覚しましてね。
一緒にゴルフに行ったり会食したり…その見返りとして、
地球侵略の際には、攻撃を手加減するという事を
約束してたなんて事が明るみに出ちゃって大騒ぎですよ。
ウルトラマンに変身する主人公は主人公で、M78星雲に電話しては、
「あの~、すみません、ウルトラマンですけど。
…ええ…あの、ボク先月、3回怪獣と戦ったんですけど、
まだギャラが振り込まれてないんですよね…ええ…
ローンとか抱えてるもんで、なるべく早く…ええ?マジですか?
もう少し待つんですか?…またですか、勘弁して下さいよ~…
そんな度々遅れるんだったら、次に怪獣出た時には有給使っちゃいますからね」
ほとんどやる気のないヒーローだったりしましてね。
経営陣が変わっても、こういうウルトラマンだけは勘弁してほしいですよね。
微笑亭さん太