マニアックで湖面なさい
ダムですね。
現在日本には、約三千ものダムがあるそうですが、
正直、そんなに必要なのかと思っちゃいますね。
そんな無機質な存在にも思えるダムに魅せられた
『ダムマニア』なる人々というのもいましてね。
有名人の中にも、トキオの長瀬君やタモリさんといった
ダムマニアがいるようですね。
そんなマニア垂涎の、『ダムカード』というのがあるんだそうですね。
ダム全体の写真と、ダムのスペックなどが記された、
トレーディングカードのような物ですね。
無料配布しているそうなので、ダムマニアたちがカードを見せ合いながら、
「それって、九頭竜ダムのカードだろ?結構、レアもの持ってるじゃん」
「いやいや、おタクの持ってる徳山ダムのカードもなかなかだよ。
もう完成してるんだけど、そのカードにはまだ『建設中』となってるからね。
…あ~、この弓型の形状、アーチ萌え~!」
なんてな事を言ってるかもしれませんね。
ダムカードのような地道な方法もいいんですが、
もっと派手なアピールの仕方も必要ですね。
例えば、ダム湖をプールに開放してみたらどうですかね。
定期的に放水する度に、お客さんの何人かが一緒に巻き込まれていきましてね。
『流れるプール』に対抗して、『流されるプール』になるわけですよ。
流されたお客さんは、放水ゲートから水と一緒に排出されますから、
天然のウォータースライダーみたくなるわけですね。
年に一回、宝探しのイベントが行われましてね。
参加者全員がダム湖の底に潜って、
ダムの底に沈んでいる家のタンスの引き出しから、
思い出の指輪なんかを見つけてくるという企画なんですね。
見つけられなかった方には、
そのまま水神様の生け贄として、ダムの底に沈んでいただくという、
非常にハートウォーミングなイベントになるでしょうね。
こういうアピールが実を結べば、
そのうち色々とユニークなダムが建設されるかもしれませんよ。
モビルスーツの形をした『ガンダム』なんてダムが出来ましてね。
放水する時には『放水、いきま~す!』と言って放水しましてね。
水不足の時には、
『ケチったね?オヤジにも節水制限された事ないのに!』と言って、
第一次節水制限に入るわけですね。
他にも、有名人が作った『スターダム』とか、
手当たり次第に作った『アトランダム』、あと、
セレブな奥様が暇つぶしに作った『有閑マダム』なんてのも出来たりして、
益々、ダムマニアが喜ぶんじゃないでしょうかね。
微笑亭さん太