避難、GO、GO
人々の防災に対する意識が著しく高まってますよね。
人間はいざという時にはなかなか冷静な行動が取れないものですから、
普段からの備えが肝心なのは言うまでもありません。
日頃から必要な物を詰め込んだ避難袋を用意しておけば、
いざという時も持って出るだけだから安心ですよね。
「…あ、地震!大きいわ!逃げなくちゃ!」
なんてんで、避難袋を持って逃げ出しましてね。
落ち着いてからふと見たら、避難袋じゃなくて、
子供のランドセルだったりしましてね…国語と算数の教科書だけでは、
3日としのげませんけどね。
しかし避難袋を用意するといっても、
持って出られる物には限界がありますよね。
「え~っと、食料でしょう、お水でしょう、
それから洗顔フォームに化粧水、唯一持ってるシャネルのバッグに、
ボーリング大会で貰ったトロフィー……あら、もういっぱい」
それはいっぱいになります。
災害対策用の物としては、
まず『なくては暮らせない物』をリストアップしていく事が大切ですね。
備蓄品などは、『あると便利だから』と考えると、
どんどん多くなってしまうので、優先順位をつける事ですね。
一番大切な食料の場合、
被災して物資が届くようになるのに3日かかると言いますから、
まずその3日分を用意すべきですね。
ただ状況によって一週間以上かかる場合があるので、
『自力で10日間乗り切れる量』というのが目安になります。
非常食だからといって『乾パン』にこだわる必要はありません。
乾パンは結構苦手な方もいらっしゃいますから、
食べられずに倒れてしまうなんて事にもなりかねません。
…『乾パン倒れ』ってシャレにもなりませんからね。
今は水を加えて食べられるお米やフリーズドライ食品、
長期保存がきくビスケットや缶詰のパンなんてのもありますから、
食べやすい物を選ぶべきですね。
一番大切な水の備蓄は、一人一日10リットルが理想ですが、
そこまでは無理ですから、とりあえず3リットルが目安だそうですね。
しかし水は結構重いですから、『粉末の水』なんて物があると便利ですよね。
「これ、粉末の水なんだよ。軽くていいだろ」
「へえ~、凄いねそれは。で、どうやって使うの?」
「簡単さ。水に溶かすだけだよ」
これは役に立たないですね。
他にも、ラップは食器の上に敷けば洗う必要がないため必要ですし、
ビニール袋は、手袋やトイレの代わりになったり、
重ねれば給水タンクの代用品になるので必需品ですね。
あと、カセットコンロや
バーベキュー用の屋外調理器具というのも便利です。
お湯が沸かせますし、暖を取る事もできますからね。
そのうち、『人間の脂肪を燃料にして使えるカセットコンロ』というのが
発明されるかもしれませんね。
お父さんのお腹あたりにセットして、
つまみを捻ると火がつくわけですよ。
お父さんがメタボであった事に心底感謝する日が、
必ずやってくるんじゃないでしょうかね。
微笑亭さん太