100円の硬貨はいかに?
『商店街』と呼ばれるところが苦戦をしていますよね。
閉店が相次いで商店街でありながら、営業している店が少なくなって、
いわゆる『シャッター通り』になっちゃってるところが多いです。
そんな閉塞状況の起爆剤になるようにと、
商店街全体を『100円ショップ化』しているところがあるようですね。
『100円ならば買ってもいい』という消費者心理を巧みに利用して、
新たなお客さんを呼び込み、
商店街全体を活性化させようという試みですね。
どこのお店に入っても100円の商品がズラッと並んでいたら、
ちょっと行ってみたくなりますよね。
そんな中で、随分ボロボロの
古~い造りのお店があったもんですから入ってみたら、
売ってる物は100円じゃなかったんですね。
「あれ?ここは100円ショップじゃないんですか?」
「100円ショップ?違うよ。ウチはね、創業が大正元年というだけだよ」
100円ショップじゃなくて『100年ショップ』だったという…。
しかし、100円ショップというのは、やはり人気がありますよね。
文房具から食器、台所用品、食品…
ありとあらゆるジャンルの物が売られてましてね。
中には『有名人のサイン』を売ってるところがありましてね。
大体が、かつて一世を風靡した
一発屋芸人の方々だったりするんですけど、
そこでもず~っと売れ残ったりすると、悲しいものがありますよね。
下着も売ってたりするんですね。
見てたら女子高生が下着を買いましてね。
それを持ってトイレに行って、一度はいてからまた脱ぎましてね。
その下着をおじさんに1万円で売ったって話がありましてね…
あっという間に100倍の値段にしてしまうという、
ちょっとした錬金術師ですよね。
大変便利なお店ではありますが、そこはやはり100円ですから、
売っている物のクオリティには限界がありますよ。
靴下なんかでも100円なら安いと思って買ってみると、
一度洗濯しただけで、『この靴下は毛玉で出来ていたのでは?』と思うほど、
毛玉だらけになったりしますからね。
ですから、100円ショップで買っていい物と、
買わない方がいい物というのは存在します。
プラスチック製品など、大して精度や強度を必要としない製品は
100円ショップで買うに限りますね。
逆に『布団叩き』なんか買いますと、ベランダで布団を3回叩いただけで、
先端が折れて飛んでいって通行人に当たり、
怒ったその人に袋叩きに遭ったなんて事もあるわけですよ。
今後、各業界がお手頃感を全面に押し出して、
100円ショップ化していくかもしれませんね。
お医者さんなんかでも『100円医者』なんてんで、
百円で診てもらえるようになるわけですね。
しかし、何しろ100円ですから、
レントゲン写真も携帯でお腹を撮るだけだったり、
薬もオロナミンCを3日分くれるだけだったりするんですね。
しかも診てくれる方は医者じゃなくて、
『子供の頃、一番お医者さんゴッコをやった人』だったりするんですが、
まあ100円なら、それも仕方がないんでしょうね。
微笑亭さん太