いずれ、パイ返しにしてやる!
タレントさんが顔にパイをぶつけられてるのを見かける事がありますが、
世の中には、この『パイ投げ』に
命をかけている方もいらっしゃいましてね。
ノエル・ゴダンさんという、66歳になる方がベルギーにいるんですが、
この方、元々はコラムニストなんですが、30代の時に雑誌の企画で、
『ラマン』などの作品で知られるフランスの女流作家、
マルグリット・デュラスさんの顔にパイをぶつけてから病みつきになってしまって、
それ以来、パイ投げ一筋30年という、まさに『パイオニア』ですね。
『しかめっ面の気取った連中が、
クリームまみれになって怒るのが愉快でたまらない』という事で、
著名人しか狙わないんですが、被害者リストもセレブですよ。
映画監督のゴダール氏、フランス大統領のサルコジ氏、
マイクロソフトのビル・ゲイツ会長など、30名以上が
ゴダンさんにパイをご馳走になっているようですね。
ただ彼も、ある意味『有名人』ですから、
そう簡単にターゲットには近付けません。
1997年にサルコジ氏を狙った時には、30人で包囲網を作って、
一日に3回もパイをお見舞いしたそうでしてね。
何が彼をそこまでさせるんでしょうね?
事によったらSPなんかに、
暴漢として射殺されてしまう恐れだってあるわけですよ。
パイ生地を握ったまま撃たれちゃったりしてね。
それを見た人が、
『生地もなかずば撃たれまい』って言うんでしょうね。
そのゴダンさんが
『戦争は武器を使わずパイを投げあって戦うべきだ』と仰ってますが、
実際にそういうような戦争になったら面白いでしょうね。
各国、自慢の料理を投げ合って戦うわけですね。
イタリアだったらピザですから、
アンチョビだらけになって戦うわけですね。
アメリカならハンバーガー、
マスタードが目に入ると痛いですよ。
日本だったらおでんですかね…中には『ばくだん』も入ってたりしますからね。
これなら悲惨な犠牲者は出ませんし、
食糧難で苦しむ某北の国なんかは攻められるほど喜んだりしてね。
そうなりますと、武器商人なんかも『良い品物が入りました』と言って、
牛乳やチーズを売り込みに来たりするわけですね。
『アルカイダが大量の小麦粉と玉子を仕入れた』という情報をつかんで
CIAが動いたりするという、
どことなく牧歌的な緊張感を醸し出したりするわけですね。
微笑亭さん太