我がママは、虎ママ
子育てに頭を悩ませる親は多いわけですが、
今アメリカで『中国式英才教育』というのが
大変話題になってましてね。
米エール大ロースクール教授の
エイミー・チュアさんという方が書かれた
『タイガー・マザー 闘いの賛歌』
という本があるんですが、
これは娘二人を育てた『子育て回顧録』なんですね。
ところが、この中で書かれているスパルタ教育ぶりが凄まじくて、
米国内で賛否両論を呼んでいるというわけです。
何しろ、テレビやゲームは一切禁止、友人宅でのお泊りもダメ。
学校の劇への参加も認めないし、
参加できない事への不満も言ってはいけない。
ピアノかバイオリンは必修で、
体育と演劇以外の全教科で一番を取る事という、
教育方針としては、かなり『偏食』の部類に入るんじゃないでしょうかね。
子供が生意気な態度を取ると『お前はゴミだ!』と罵倒し、
ピアノの練習で躓くと、オモチャを取り上げ、食事もトイレも許さず、
弾けるようになるまで練習を続けさせたそうですから、
『これは何かのプレイなのかな?』と、逆に勘繰ってしまいます。
日本だったら間違いなく児童相談所が動くレベルですよね。
厳しい母親を表した『タイガー・マザー』という言葉は、
すっかりアメリカで流行語になってるらしいですが、
日本人が『タイガー・マザー』と聞くと、
何だかランドセルをくれそうな優しい人のような気がするかもしれませんね。
しかし、これはいくら何でもひどすぎるという事で、
今度は英才教育ではなく、
『凡才教育ママ』というのが出てきましてね。
子供が学校に行こうとすると、
『勉強なんかするんじゃありません!』なんて怒ったりするわけですね。
子供が勉強を教えてなんて言うと、間違った事を教えましてね。
「ママ、三の段の九九教えて」
「いいわよ。・・・さんいちが四、さんにが八、サザンが桑田、三枝が桂」
とんでもない事を教えるわけですね。
子供がテストで良い点を取ると、
「何で100点なんか取るのよ!たまには0点でも取ってきなさい!」
なんて怒ったりするもんですから、子供がテスト中に、
『わざと間違った答えを書くにはどうしたらいいですか?』なんてんで、
『ヤフー知恵袋』に聞いちゃったりしてたら、これも悲劇ですよね。
微笑亭さん太