惨すぎる神の試練
日を追うごとにその惨状が明らかになっていき、
今回の地震の恐ろしさを実感させられる数字が、
我々の目の前に次々と突き付けられていく気がします。
神様というのは時に、
厳しすぎる試練を、人々に与えるものなんですね。
テレビでは24時間、報道特番状態が続いてます。
マスコミ関係者の皆さんも、
一生懸命仕事されてるんでしょうが、
映像を見ていて、若干疑問に思う事があります。
その最たるものが、大きな被害を受けた被災者の方に、
『今のお気持ちはどうですか?』的な質問をしている光景です。
『どうですか?』って、
悲しいに決まってるじゃないですか、
ショックに決まってるじゃないですか、
心が折れそうになるに決まってるじゃないですか。
そんな事を、茫然自失としている方々に聞いて
どうしようと言うんでしょうか?
報道するからには、何かコメントをさせなければいけないという
職業的意識があるのは判らないではないんですが、
その前に、人としての優しさ、思いやりがあってもいいんじゃないかと
マスコミに対して、そう思うのは、間違いなんでしょうかね?
某局が、旦那さんと娘さんが行方不明だというお母さんに
延々インタビューしていて、大顰蹙を買ってたりします。
私もその映像を見ましたが、明らかにレポーターが
心底ショックを受けているお母さんを
泣かそうとしている『意図』が伝わってきました。
実際、お母さんも可哀想なくらい号泣されてました。
バラエティー番組じゃないんですから、
こんな大災害のレポートに『演出』は要りません。
視聴者だって、そんな事を望んでるはずがないと信じています。
被害の現状を伝える事は大切だと思います。
でもそこに、悪い意味での『テレビ的感覚』を持ち込む事に関しては、
もうちょっと慎重であっていただきたいと、
私個人は思っています。
それを、マスコミの方々にもお願いしたいです。
今後、被災者の方々が復興へ向けて、
一日でも早く歩け出せるように願う事しか
今の我々にはできないんでしょうか…
微笑亭さん太