奥の手より猫の手
『ネズミ捕り係』として、ラリーという野良猫出身の猫が
正式に『着任』したというニュースには笑ってしまいました。
職がなくて困っている人間もいるのに、
猫が公務員(?)として就職できるというのは、
羨ましい限りです。
かつて東西冷戦の頃というのは、
情報収集合戦というのが凄かったですから、
情報収集のための、色んな兵器というのが作られていたそうですね。
これは、CIA、
アメリカ中央情報局の科学技術部門の秘密文書に
実際に記されている事だそうですけど、
当時『盗聴器付き改造猫』
というのが作られたそうですね。
生きた猫に開腹手術を施して
電池と無線盗聴器を埋め込みましてね、
尻尾がアンテナになってるんですね。
何でこんな物が作られたのかというと、
大事な会議の席に猫がいても怪しまれないという事らしいんですが、
果たしてそうですかね?
強面の政府のお偉いさんがズラッと並んでる中に
猫が一匹座ってたら、
それこそ違和感ありすぎだと思うんですけどね。
第一、猫好きな方がいたら困りますよね。
お役人の中にムツゴロウさんみたいな方がいたりなんかしたら、
猫を見た途端『ああ、よし、よし、よし…』なんて体中触りまくられて、
たちどころに盗聴器を発見されちゃうかもしれませんからね。
それに電極を埋め込まれてますから、
手違いで漏電なんかする危険性もありますよね。
猫に触った途端、ビリビリッときたりなんかして。
『何でビリビリッときたんだろう?』と、よ~く猫を見てみたら
『アメリカン・ショートヘアー』だったりなんかして。
でも、この『盗聴器付き改造猫』
試作品が本当に作られたんですね。
いよいよ初任務の日、CIAのエージェントが猫を持って出動し、
「よし、行け!」って猫を放した途端、
タクシーに轢かれて死んじゃったそうでしてね…
阿藤快じゃなくても『なんだかな~』って言いたくなりますよね。
『盗聴器付き改造猫』の研究はそれっきり、
お蔵入りになったそうですが、
これからも似たような研究は出てくるかもしれませんよ。
何でも噂によると、あの植草教授が
『手鏡付き猫』というのを研究してるって話ですけどね。
懲りない人ですよね…。
微笑亭さん太