夢で食いましょう
仮に見たとしてもすぐに忘れてしまいます。
ただ寄席が近づくと必ずといっていいほど、
ネタが入ってない状態で高座に上がって、
一言も言葉が出てこなくて、
めちゃめちゃ困っている夢というのは、よく見ます。
これは昔からそうですね。
初夢というのは2日の夜に見たものを言うそうなので、
昨夜(今朝)見たものは、正確には初夢ではないでしょうが、
珍しく、見た夢を鮮明に覚えています。
その夢というのは、
知り合いの『竜宮亭無眠さん』が、
私の目の前で、お漬物でご飯を食べている夢でした。
…はあ?という感じですよね。
私がここに書く事は120%『ネタ』なんですが、
これはネタでも何でもなくて、事実なんですよね。
ただただ、お漬物でご飯を食べる無眠さん…
お漬物で、うつけ者がご飯を…あ、いや、不思議な夢でした。
随分前に、無眠さんの大好物は、
『白いご飯とお漬物』というのは伺った事があるんですが、
それが潜在意識の中に残っていて、よりによってのタイミングで、
夢の中に登場しちゃったんでしょうかね?
普通、夢というのは、意味の判らない展開になったりしますが、
この夢の中での無眠さんは、
非常に秩序ある食べ方をしてらっしゃいました。
ただ一つだけ、決定的なウソがあったのは、
お漬物の中にナスがあったんですよね。
無眠さんは『ナスが嫌い』というのは、
私の脳内在住の夢の演出家も、気づいてなかったようです。
…あ、ちなみに、下戸でナス嫌いの無眠さんは
『家見舞』という落語の中で、
美味しそうに、ナスを肴に酒を飲むシーンがありますが、
それを見ると私は、心の中で、
『…このウソつきめが!』と罵っています(笑)
お漬物でご飯を食べる無眠さんが夢に出てきたという事は、
今年はますます、『落語漬け』になりそうな予感がしますね。
微笑亭さん太