『M-1グランプリ2010』、私なりの総括
『M-1グランプリ』がありましたね。
10年目にして念願のチャンピオンの座を手にした
『笑い飯』は嬉しかったでしょうね。
正直、今回の決勝メンバーは小粒の印象が拭えませんでした。
決勝に出る事ができれば、確実に実力が認められるであろう
『磁石』や『ゆったり感』といったコンビが、
一歩手前で涙を飲んだのが、個人的には非常に残念でした。
敗者復活で『パンクブーブー』が出てきたので、
彼らを応援していたんですが、何故2本目も
全く同じパターンのネタで挑んだのかが解せないです。
まあ、あのパターンで押せるという
目算があったのかもしれませんが…。
今回は、コント畑のコンビが多かったせいもあって、
『漫才』と『コント』の住み分けみたいなものが、
とても気になりましたね。
『M-1』は『漫才のチャンピオン』を決める大会なので、
ある程度の縛りみたいなものは
存在していてもよかったんじゃないかと思いますね。
というのも、
ネタの冒頭で設定説明だけして、すぐコントに入り、
最後まで役柄チェンジもなければ、
地の喋りに戻る事もないというのは、
明らかに『漫才』ではなくて『コント』ですよね。
それを漫才チャンピオンにしてしまう事の抵抗感というのは、
見ている人たちの中にもあるんじゃないでしょうか。
『ジャルジャル』や『スリムクラブ』と、
『ナイツ』や『銀シャリ』を、
同じ『漫才』という土俵で戦わせるのは、
北島三郎とAKB48が同じステージに立つ、
紅白歌合戦のような違和感を感じました。
もし数年後に『M-1』が復活する事があれば、
そのあたりを再考していただきたいと思いましたね。
微笑亭さん太