「ペコちゃん、大丈夫?」 「無事や~」
その犯人が逮捕されるという事件がありましたよね。
今年に入ってから、ペコちゃんの盗難が相次いでいるそうでして、
リサイクルショップなどでは、結構高値で取り引きされている事から、
転売目的ではないかという事ですね。
犯人はペコちゃんを高値で売っては、ペロッと舌を出していたんでしょうね。
犯人もすっかり、味をしめちゃってたんでしょうね…もちろん、ママの味ですが。
犯人が捕まったきっかけというのは、
店員さんが、犯人の車のナンバーを覚えていたという事らしいんですが、
ナンバーを覚えようとして見たら、犯人から、
『見ル気~?』って聞かれたそうですね。
ただこの事件、盗まれたのがペコちゃんだけに、
『窃盗事件』なのか『誘拐事件』なのかが、判断の分かれるところですね。
そうかと思うと、奈良県では、
元住職が、仏像など計30点を盗んだなんて事件もありましてね。
近年、仏像の盗難というのが非常に増えてるそうですね。
今年の春くらいでしたが、
京都の建仁寺から江戸時代初期の作である『十一面観音坐像』を盗んだ疑いで、
三重県の会社社長が逮捕されたって事がありました。
この社長、仏像窃盗の常習犯だったようで、
自宅からは21体もの仏像が押収されましてね。
『仏の顔も三度』といいますが、
どうやら少なくとも21度までは許されるようでして、
仏様というのは結構寛大なんですね。
昨年3月、アメリカでの競売で、運慶作の『木造大日如来坐像』を、
某宗教法人が12億5000万で落札したなんて事がありまして、
『仏像には高値がつく』という事が一般にも知られるようになったんですね。
仏像マニアたちの間では、明らかに盗難品という物でも欲しい物があれば、
「その仏像、いいですね~」
「じゃあ、こっちのと交換しましょうか」
なんてんで仏像同士を交換したりしましてね。
これがいわゆる『仏々(物々)交換』というやつですね。
これだけ盗難が相次ぐと、
お寺の方でも何か盗難防止の対策をしなければなりませんよね。
あらかじめ仏像の中に目覚まし時計か何かを仕込んでおいて、
持ち出した泥棒が、仏像の中から聞こえてくる
『チッ、チッ、チッ、チッ…』って音に、何だか不安になって置いていくとかね。
他にも、千手観音の手を可動式に改良して、
盗もうとした人には一斉にビンタを繰り出すとか、
仏像自体に高圧電流を流しておいて、
触った途端に仏に導かれて極楽浄土行きになるとか、
仏像をどけると拝殿の奥から巨大な球が転がってくるなんて
『インディ・ジョーンズ』みたいなのもいいですよね。
あるいは、仏像に強烈な悪臭を放つ液体を塗っておくとかね。
盗んだ泥棒があまりの悪臭に、『何でこんなに臭いんだろう』と思ってふと見ると、
におう像(仁王像)だったりしてね。
これだったら、若干は盗難が防げるんじゃないでしょうかね。
微笑亭さん太