ダ行なき言葉遣い
自己肯定感の低い方というのがいますよね。
【自己肯定感】とは自分の存在を認め、
自分は自分のままでいいと思える心の状態の事を言うわけでして、
自己肯定感が高ければ、精神的に安定していて、人からの評価を必要以上に気にしたり、
誰かと比べたりする事にとらわれないわけですね。
逆に自己肯定感が低い人というのは、精神的に不安定で
人からの評価をメチャメチャ気にして、他人と自分を比べてばかりという事になりますよね。
自己肯定感が低い人が相手と良い関係を築くためには、相手の話を傾聴し、
相手の気持ちに共感してみる事が大事ですね。
その上で、相手に対して『それはいいですね』とか『よく判りますよ』とか
『面白いですね』『楽しそうですね』『きっと成功しますよ』といった、
肯定メッセージを投げかけるのがいいですね。
ただその際、ちょっとしたコツがありまして、
マイナスの言葉を避けるために【ダ行言葉】を使わないという事ですね。
【だって】とか【だけど】といった、ダ行で始まる接続詞は否定的な言葉が後に続きますからね。
他にも【だから】とか【でも】【どうせ】【ダサい】【デブ】【ダメ男】・・・って単なる悪口ですけどね。
これらの言葉を意識して使わないようにすれば、必然的に否定的な言葉が出なくなるわけですね。
それから、コミュニケーションが上手な人は【アイ・メッセージ】を多用し、
逆に下手な人は【ユー・メッセージ】を使う事が多いですね。
例えば、相手からキツい言葉を投げかけられた時、
『何でそんなひどいことを言うのですか!』と相手を責めるのが【ユー・メッセージ】ですね。
責められた方は『それは君が約束を守らないからだ!』と、
同じく【ユー・メッセージ】で返してくるでしょうね。
つまり相手を主語にして相手の事を責めたり非難するわけですね。
事によったら、
「ユー、約束守っちゃいなよ」
とか言われるかもしれませんね・・・何かと話題の故人から。
これを【アイ・メッセージ】に変えてみると
『そういう事を言われて、私はとても悲しく感じました』とか
『私はとても傷つきました』といったように、主語を自分に変えて、
自分がどう感じたか、どんな状況になったかを伝えるわけですね。
相手を直接非難したり責めるのではなく、
自分の気持ちを伝える事で相手に理解してもらうように促すわけですね。
他にも『ちょっと私はショックを受けました』とか『かなり落ち込みました』とか
『とても寂しい気持ちになりました』『私はとてもあなたを殴りたくなりました』
『私はあなたの息を止めたくなりました』・・・などと【アイ・メッセージ】で言われれば、
相手も『そうか、自分の言動でこんな風に感じさせてしまったのか』と冷静に反省できるんですね。
洋服屋の店員さんというのは、お客さんとのコミュ力を問われる仕事なんでしょうね。
「あんたってさ、ショップで働いてるんだよね?」
「うん、そうだよ」
「お店に入ってきたお客さんに『何かお探しですか~?』とか言って話しかけるでしょう?
あれ、苦手だって思ってる人、多いよね」
「知ってる~」
「じゃあ何で話しかけるの?」
「話しかけた方が、買う気のないお客さんは早く帰るから」
・・・これは眼から鱗ですね。
微笑亭さん太