渡る政権は鬼ばかり
予想以上の与党の惨敗ぶりには驚かされました。
特に大幅に議席を減らした自民党にとっては、未曾有の事態を通り越して、
『みぞうゆう』の事態になってましたよね。
しかし、この『小選挙区・比例代表並立制』というのは、
相変わらず判りにくい制度ですよね。
小選挙区で落ちた方が比例で復活するというのが、どうしても納得いきません。
選挙区の地元民にダメ出しされた方が、臆面もなく国会議員を続けるというのは、
こんなに失礼で礼儀知らずな事はないんじゃないかと思ってしまいます。
ですから次回からは、
『非礼代表制』と名前を変えるべきですね。
比例で復活した方を揶揄して『ゾンビ議員』なんて言ったりしますが、
ゾンビ議員の方々はその呼び名に相応しいように、
次回の選挙まで、額の所に三角の白い布をつけて仕事をされてはいかがでしょうかね?
…まあそれでは、何を言っても説得力がなくなっちゃいますけどね。
選挙活動には、様々な戦略というものがありますよね。
候補者にとってはルックスやキャラクターも票を集めるための大切な要素ですが、
健康問題というのも、かなり重要なポイントになってますよね。
「日本の未来を、この私に託して下さい!」って演説している人が、
腕に点滴をして両脇から秘書に支えられてたら、
日本の未来よりも、候補者の未来の方が気になっちゃったりしますからね。
ですから、たとえ健康に不安があったとしても、
決してそれを表に出さずに、元気そうに振舞う方が多いですよ。
持病があるなんて事が有権者に知られようもんなら、政治家としては死活問題ですからね。
ところが妙なジンクスがありまして、
選挙前に心臓の手術をした政治家というのは、必ず選挙に勝ってるんですね。
どうしてだろうな~と思って調べてみたら、
手術に使われた器具が『カテーテル』(勝ててる)だったという…
まさに、『禍福は糾える縄の如し』ですよね。
選挙はイメージ戦略も重要ですよ。
政策が重要と言いながらも、やはり好感度の高い人に票が集まったりしますからね。
ある候補者が、知的なイメージを演出しようと、
常に広辞苑を肌身離さず持ち歩くという事を思いつきましてね。
少しでも暇が出来ると、辞書で物を調べたりしているという、
これはなかなか良いイメージを植えつけられますよね。
漫画好きの総理よりも随分マシですよ。
当選も間違いないんじゃないかと言われてたんですが、いざフタを開けてみたら、
惜しくも数票差で破れてしまいましてね。
やはり広辞苑を読んでいただけに、次点(辞典)止まりだったわけですね。
今は、候補者の強い味方となる、様々な選挙グッズというのがありましてね。
例えば『カテール』という選挙用のビニール傘があるんですね。
この傘、骨の数が市販の傘より二本多いため、強風や豪雨にも強く、
透明度も高いので、候補者の顔がよく見えるんですね。
しかもビニールには、肉眼で判らないほどの赤みがかけてあるので、
候補者の顔が適度に紅潮して見えるという、あざとい加工がされてるんですね。
さらに、取っ手には竹のような節があるため、持っていても
『滑ったり落ちたりしない』という、かなりの優れものですよ。
パラシュートのベルトのような構造で、上半身に装着すると背中にのぼりを立てられる
『ノボちゃん』なんてのもありましてね。
これは目立ちますよ。
運動員の方々と一緒に『ノボちゃん』を立てて街中を練り歩けば、
武田の軍勢か何かが攻め込んできたんじゃないかと、勘違いしちゃいますよね。
ただ、人間というのは
後ろにある物はついつい忘れがちになりますから、気をつけなくちゃいけませんよ。
道を歩いてたら、のぼりが電線に触れて、感電しちゃったり、
靴紐がほどけたから、しゃがんで前かがみになって結んでて、ふと見たら、
前から来た人の鼻の穴に
思いっきりのぼりが刺さってたなんて事もあるかもしれませんからね。
とにかく、圧倒的多数の有権者が支持した民主党には、
これから頑張っていただきたいですよね。
微笑亭さん太