さん太史上、最大のピンチ!
悪質商法の出前講座です。
普段は高齢者の方々の前ばかりで
やっている出前講座ですが、
この日は珍しく、ティーンエイジャーの前で
やる事となりました。
実は今までにも呼んでいただいた事はあり、
伺うのはこれで、4回目という事になります。
過去3回はもちろん、落語をやったわけですが、
今回は『スタンディングで漫談を』という先方の要望でして
着物ではなく、洋服姿で漫談をやらせてもらいました。
午後からの授業での高座でしたので、ゆったり構えていたんですが、
自宅を出る瞬間、変な違和感に襲われました。
「何かやらかしてる感じがするな・・あ!あ!あ!
高座の時間を一時間間違えてる!!」
いきなりの緊急事態宣言です。
ただ私は比較的、
時間的余裕を持って現場に行くようにしているので、
一時間の勘違いだったら、何とかなる範疇ではあるのです。
過去にも、一時間の勘違いをやらかした事はあるんですが、
その時も高座の30分以上前には到着し、事なきを得ました。
そそくさと車に乗り込み出発しながら、
「今回も、この分なら、20分前くらいには着けるだろうし、
幸いな事に漫談だから着替えはないし、渋滞さえなければ何とかなる・・メチャメチャ渋滞してる!!」
工事渋滞という、恐れていた事態が勃発しました。
しかも橋を渡ったところでの工事なので、他に迂回するルートがありません。
全く動かないという、気合いの入った渋滞で、ひたすら動くのを待つしかありません。
やっとの事で渋滞区間を抜けて走り出しましたが、
その時点で、現場への到着予想時刻が、高座の時間を過ぎてました。
普段の出前講座なら、老人会の集まりとかなので、
開始を少し遅らせていただくなんて手もないわけではないですが、
学校の授業なので、時間的融通は一切ききません。
『時間の勘違い』『工事渋滞』『時間の融通がきかない』
【三種の神器】が見事に揃っちゃいました。
「・・ヤバい、ヤバい、ヤバい、これは本当にヤバい!!」
スタッフの方に電話をして、断らなければいけない事も覚悟しました。
蒲郡までの間に、もう一ヶ所でも渋滞があったら確実にアウトという爆弾を抱えながら、
一縷の望みを抱いて蒲郡への道を急ぎました。
私の到着が遅いせいで、途中でスタッフの方から心配の電話もかかってきました。
当然です。すみません。
必死の思いで三谷水産高校に着いた時には、高座の9分前。
滑り込みセーフでしたが、着物への着替えがなくて本当に良かったです。
以前伺った時もそうでしたが、我々には鬼門の【体育館高座】です。
ましてや落語とか漫談なんて聞いた事のない高校生たちに
レクチャー的なネタをやるのは至難の技です。
聞いてはくれてましたが、非常に厳しかったです。
とにかく昨日は
高座に間に合った事が奇跡に近かったです。
全て私の勘違いが原因ですから、時間はちゃんと確認せねばと猛省しました。
微笑亭さん太