オンリーワンな記録
熱戦が繰り広げられる事と思いますが、様々な大記録も誕生するでしょうね。
【ホームラン王】や【最多勝】のように毎年誕生する物もあれば、
過去から現在に至るまで【プロ野球史上一度だけの記録】という、超珍しいのも存在するんですね。
例えば二〇〇九年に
ロッテの大松尚逸選手が記録した【一イニング・三打席】なんかがそうですね。
一イニングで三回打席が回ってくるというのは、他にもありそうな感じがするんですが、
プロ野球史上一度だけなんですね。
一九八七年、中日対阪神戦での【センターゴロ】というのも一度だけですね。
足の遅い選手がライトゴロでアウトになる場面というのは時々見かけますが、
センターゴロで打者がアウトというのは、ありそうでないんですね。
サイクルヒットは比較的よく出る記録と言ってもいいんじゃないかと思いますが、
一九七五年に阪神に在籍していた田淵幸一さんの【サイクルアウト】という記録は一度きりなんですね。
サイクルヒットはヒット、二塁打、三塁打、ホームランですが、
サイクルアウトは三振、ダブルプレー、トリプルプレーのコンプリートですね。
一人で6個のアウトを稼いでるってのも凄いですね。
サイクルアウトがあるのなら【サイクル盗塁死】というのもあって、
一九七九年に日本ハムの加藤俊夫選手が一度記録してるんですね。
二盗失敗、三盗失敗、ホームスチール失敗って、どれだけベンチで怒られたのか知りたいですよね。
これらの記録は、これから二度目が出る可能性がありますが、
二度目が不可能となっている記録もあるんですね。
それは一九七四年、東映に在籍していた高橋直樹投手が記録した
【一試合で勝利投手とセーブ投手】というものですね。
この日高橋投手は先発で登板して、途中で内野について、
その後再登板してセーブ条件を満たしたんですね。
これはもう、今はルール上できなくなったので、二度目はありえない、不滅の記録ですね。
スリーアウトでチェンジという野球のルール上、物理的におかしい記録もあって、
【四重殺】というのが一九六二年の南海対東映戦で一度記録されてるんですね。
どういう状況かというと、ノーアウト満塁で外野フライが上がり、
タッチアップで次の塁に向かった二塁ランナー、一塁ランナーが相次いでアウトになったんですね。
ところがその前に三塁ランナーが生還していたので、
本来はトリプルプレーの間に一点入るはずだったんですが、
三塁ランナーの離塁が早かったとサードの選手が指摘し、それが認められ、
四つ目のアウトが宣告されたんですね。
ちなみにこの時の一塁ランナーが野村克也選手、
三塁ランナーが大沢啓二選手だったという事で、
今頃あの世でノムさんと親分が杯をかわしながら
『俺たち、間抜けな記録作っちゃったな~』なんて大笑いしてるでしょうね。
そして、一度きりだという事が最も知られているのではないかという記録が、
一九八五年の【阪神タイガース、歴史上唯一の日本シリーズ制覇】ですね。
結構優勝しているイメージもある阪神ですが、日本一に輝いたのは一度きりなんですね。
阪神ファンとしては、一日も早く二度目が記録される日を望んで、
道頓堀川の前でスタンバっている事でしょうね。
微笑亭さん太