押しの一手は有効か?
フラれてもフラれても、猛烈にアタックし続ける人もいますよね。
周りの人からすると
『脈はないんだから、そんな事したって無駄なのに』と言われてしまいそうですが、
満更無駄というわけではなさそうですね。
というのも最近の研究で
『拒否されてもめげずにオスが求愛し続けると、メスは結局受け入れる』という事が判ったんだそうですね。
これは名古屋大のチームがショウジョウバエを使った実験で、
メスがオスの求愛を一旦拒否した後、受け入れて交尾する脳の仕組みを明らかにしたものなんですね。
求愛行動を取る動物の多くは、
オスが求愛を繰り返す事でメスが受け入れるという事は知られていたんですが、
この行動を制御する脳の仕組みはよく判ってなかったんですね。
研究チームは、メスのショウジョウバエの脳で、
オスの求愛を拒否する行動を促す【拒否ニューロン】と呼ばれる神経細胞と、
【受容ニューロン】と呼ばれる拒否行動を弱める神経細胞を発見し、
これらの働きを詳しく調べたんですね。
それによると、 オスが羽を震わせるなどして求愛すると、
メスの脳では拒否ニューロンが活性化して、メスは逃げたり、
オスを足で払いのけたりしたんですね。
一方で【拒否ニューロン】は【受容ニューロン】の働きを高める
化学物質を出す役割を果たしている事も判明したんですね。
この事から、オスがめげずに求愛し続けると、受容ニューロンがより働くようになり、
メスがオスを受け入れる仕組みが明らかになったという事なんですね。
これはショウジョウバエだけでなく、哺乳類にも似た構造があり、
人の愛情や絆が生まれる仕組みの解明につながる可能性があるという事ですが、
『嫌よ嫌よも好きのうち』なんて言葉がありますが、
本当は『嫌よ嫌よはOK』と解釈しても差し支えないという事になりますよね。
「これは人間の女性は、ショウジョウバエと同じという事?」
「そうじゃないよ。人間の場合、何度も頼まれてると、そのうちに申し訳なくなってくるんじゃないの?」
「あ~それはあるかもね。じゃあ、好きな女の子に土下座して何度も頼み続ければ脈ありって事?」
「そうだけど、多分頼んでるうちに、ストーカーとして通報されるだろうね」
「あ~そうか~。
つまり何度もアタックする機会を法により奪われたために、少子化が加速してるというわけだ」
そういう事ではないと思うんですけどね。
「恋愛のテクニックとして、『押してもダメなら引いてみな』って事があるんじゃないの?」
「そうか。たまには引いてみるのもいいんだな」
なんてんで引いてみたら、それっきり女の子がいなくなっちゃうなんて事もよくありますから、
あまり当てにならないですよね。
微笑亭さん太