当たり障りのある話
こういう方は、ギャンブルが止められない方だったりしますね。
以前から【ギャンブル依存症】というのが社会問題になっているわけですが、
ギャンブル依存症とは、ギャンブルを渇望する、ギャンブルをしたいという衝動を
制御することが出来ない状態の事を言うわけですね。
ギャンブルのせいで、借金など社会生活上の問題が生じているにもかかわらず
止められないといった状態が繰り返され、身体的、心理的、社会的健康が害されたり、
苦痛を感じるというのが、その症状ですね。
ギャンブル依存症はれっきとした病気でして、脳内の伝達物質のうち、
快楽を司るドーパミンの分泌が過剰になる事で発症すると言われてるんですね。
しかし、発症している当人は『好きな事にハマりすぎているだけ』と思っていて、
自分が病気であるとの自覚がないんですね。
「あなたって競馬が大好きだけど、ひょっとしてギャンブル依存症なんじゃないの?」
「ギャンブル依存症?ハハハ・・・何言ってんだ。俺はそんな病気じゃないぞ」
「じゃあ聞くけど、何で飼ってる犬に【ポチノブライアン】って名前つけてるの?」
「そ、そんなの普通の感覚だろ」
「犬小屋を【パドック】って呼んでるし、エサを【配当】って言ってるじゃないの。
自分で何か自覚症状はないの?」
「自覚症状?・・・そういえば最近、犬を散歩に連れていくと、
家に戻る寸前で、ムチで叩きたくなる衝動にかられるんだよな~」
これはギャンブル依存症である可能性が高いですよね。
ギャンブル依存症であるかどうかを、自分で判断する基準というのがありましてね。
『ギャンブルの事を考えて、仕事が手につかなくなる事がある』とか
『ギャンブルに行けない事でイライラしたり、怒りっぽくなる事がある』、
『家族に嘘を言って、ギャンブルをやる事がしばしばある』、
『支払予定のお金を流用したり、財産を勝手に換金してギャンブルに当て込んだ事がある』
等々に当てはまった場合、ギャンブル依存症である可能性が高いわけですね。
日本でもカジノを合法化しようとする動きが出ている今、
ギャンブル依存症対策というのが急務になってきています。
そういう方々の欲求を満たすために、
普段の生活にギャンブル的要素を取り入れてみるというのも、ひとつの手じゃないかと思いますね。
例えば、出勤する時には、駅のホームに行き先不明の電車が五本入ってきて、
一本だけが職場の最寄り駅行きだとかね。
朝からギャンブルのワクワク感がいっぱいですよ。
会社でも、自分が回る営業先のリストを渡されるんですが、
その中に載っている多くの会社の中で、実在するのは一社だけだったりするわけですね。
仕事が終わって帰宅すると、仮面をかぶった妻八人が出迎えてくれて
『本物はだ~れだ?』って言われるわけでして、【リアル仮面夫婦】ですよね。
夕食には数々の豪華な料理が用意されてるんですが、一皿だけ青酸カリが入ってるんですね。
「アタタタ・・・おい、お腹の具合がおかしくなってきたけど、
ひょっとして、今食べた料理が青酸カリ入りか?」
「おしい!それは青酸カリ入りじゃなくて、
賞味期限切れの食材をふんだんに使った料理だから、【小当たり】ね」
なんてんで、なかなか楽しい食卓になる事うけあいですね。
微笑亭さん太