終電を巡る攻防
『ごめん、終電がなくなっちゃうから』という、女の子からの死刑宣告のような一言に、
ムードをぶち壊しにされる事もありますよね。
女の子に『男性と二人でお酒を飲んでいて、終電を逃してしまう時は、
どのパターンが多いですか?』というアンケートを取ってみると、
58%の子が『終電を逃した事はない』と答えてまして、基本的にガードは固いわけですね。
『うっかり時間を忘れて逃してしまった』が13%、
『帰ろうと思ったら引き止められた』が7%に対して、
『帰らなくてもいいかなと意図的に逃した』という子が22%もいたんですね。
つまり女の子のうちの二割以上が
『わざと終電を逃している』という結果が出たわけです。
女の子も結構策士なのかもしれませんね。
ただ、わざと終電を逃す女性の方も気をつけなくちゃいけませんよ。
男性の方が鉄道マニアだったりすると
「もう、ウチの方に行く電車がないみたいだから、帰れな~い」
「待って!諦めるのはまだ早いよ!
まず、23時54分発の上り普通列車を使って二駅戻るんだ。
そうすると、〇時7分発の下り急行に間に合う。
普段なら間に合わないところだけど、今日はラッキーな事に臨時列車が走ってるから、
ダイヤがずれるんだよ!ほら、この時刻表を見て。
書いてないけど23時36分に貨物列車があるから、
後続の列車が2分遅れるだろ?そうすると・・・」
ほとんど、西村京太郎のアリバイトリック並みのテクニックで
帰宅プランを提案してきたりしますからね。
「いいか真理子、絶対に十時までには帰ってこいよ」
愛娘に厳しい門限を設けるお父さんも多いですが、それも【期間限定】なわけで、
ある程度の年齢を過ぎると、親の反応も変わってきますよね。
「お父さん、ただいま」
「え~、こんな夜遅くなのに帰って来ちゃったの?」
「だって門限が・・・」
「いつまで律儀に守ってるんだよ。
お前は一緒に泊まってくれる男もいないのか?
あ~、いつになったら孫の顔が見れるんだろ・・・」
帰って来られる方を心配するようになっていくでしょうね。
「この間、一緒に飲みに行った女の子、終電を逃しちゃってさ」
「おっ、チャンスだね。一緒に泊まったのか?」
「いや、タクシー呼んで無理矢理押し込んで、
運転手さんに万札渡して『お釣りは彼女に』と言って帰したよ」
「カッコいいな~。じゃあ彼女には、それだけ大切にする価値があったんだね?」
「いや、そうまでしても帰ってもらいたいぐらい超残念な子だったんだよ」
女の子を帰す男は、必ずしも紳士とは限らないのかもしれませんよね。
微笑亭さん太