ニューヨークの麺ストリート
しかし、深夜のラーメン屋というのは酔っ払いが多いので、
いさかいになるような事も多かったりします。
とあるお店でお客同士がケンカになり、一方がもう一方を殴って逃げたんですね。
しかしすぐに逃げた方が交番に出頭してきたんですが、後に調べてみると、
出頭してきた男は犯人ではなく、友人の身代わりで出頭してきた事が明らかになりましてね。
ラーメン屋での事件だけに【替え玉】だったという事なんですね。
ラーメンというのは、日本のB級グルメの代表格でもあるわけですが、
最近は海外にまで知れ渡っているようですね。
以前、東京でラーメン店を二店舗経営している米国人シェフの方が、
駐車場や倉庫街が続くニューヨーク・マンハッタン西部のヘルズキッチンの一角に
【アイバン・ラーメン-スラープショップ】なるラーメン店を出したなんて事が話題になりました。
【スラープ】とは英語で、飲食物を食べる時にたてる音を指す言葉なんですね。
米国では食事の際に、音をたてる事は行儀が悪いと見られてタブーなんですが、
それをあえて店名に入れていたんですね。
また、熱い物をフーフー言いながら味わう習慣もないんですが、
冷めてからでは麺がのびてしまいますから、
そういった日本流のラーメンの流儀も伝えようとされていたようですね。
日本にも実に様々なラーメン屋があるわけですが、中には
『あ~、ここのお店には、もう来ないかもしれないな~』と思わせるような、【残念なお店】も存在します。
そういったお店には、共通の特徴というのがあったりしましてね。
例えば【店内のあちこちに、店長直筆のポエムが貼ってある】ですとか、
【『世界は、人類みな兄弟』みたいなお札が貼ってある】とか、
【コアすぎて誰だか判らない、ご当地有名人の色紙が飾ってある】なんてのが典型的な例ですね。
あと店長さんが、お客さんの前でバイト君に説教してるなんて事もあります。
「バカ野郎!炒めすぎだよ!肉が完全に焦げてんじゃねえか」
「すみません・・・」
「何度言っても判らねえ野郎だな。早く出せ」
「はい・・・お待たせしました」
出すのかよ!みたいなね。そんなお店には、もう行きたくないですよね。
微笑亭さん太