嫌なイヤホン
『お酒ガブガブ飲んで、脂っこい物ばかり食べてると、糖尿病になっちゃうわよ』なんて言われて、
耳の痛い思いをしているお父さんはいると思いますが、
今、本当に耳が痛くなったり痒くなったりという、
耳のトラブルを抱えている人が激増しているそうでしてね。
例年より二、三割増えているそうなんですが、
その原因として指摘されているのが【イヤホン】ですね。
イヤホンの付け外しの際に、耳の中の皮膚を傷つけているケースが多いそうですが、
コロナ禍でリモートワークが増えている事が大きな要因となっているんですね。
その傷ついた耳の中の皮膚から、菌が侵入して耳のトラブルを引き起こしているという事ですね。
イヤホンというのは、我々が思ってる以上に汚いようでして、
四国大学の調べでは【トイレの便座】からは百平方センチメートルあたり、
最大千百個の細菌が検出されたのに対し【イヤホン】からは
最大二万四千個の細菌が検出されたそうですね。
つまり『イヤホンは、便座の二十倍以上汚い』という事が判るわけですね。
「お前さ、いつもイヤホンで音楽聞いてるけど、
イヤホンって便座の二十倍以上汚いらしいから、使うのを控えた方がいいぞ」
「な~に、大丈夫、大丈夫」
聞く耳を持たない、イヤホン常習者もいるんですね。
検出される菌は、主に人間の皮膚に常在する菌と一緒で、
それ自体が悪さをするというものではありませんが、
イヤホンに付着している菌が口から体内に入れば、
食中毒を引き起こす可能性もありますから、侮れませんよね。
イヤホンは材質によって掃除の仕方がまちまちですが、
乾いたティッシュで拭き取るだけでもリスクを減らす事はできるようなので、
小まめに掃除した方がいいみたいですね。
イヤホン以外にも【スマホ】や【パソコンのキーボード】など、
便座より菌が付着している物は色々ありましてね。
「奥さん、聞きました?トイレの便座より菌の多いところって、身の周りに沢山あるんですって」
「まあ、そうなの?」
「冷蔵庫の野菜室も菌が多いんですって」
「え~っ!?それは大変」
「だからウチはトイレの便座に野菜を置いてるのよ」
これなら安心ですね。
「洋式トイレの便座にペタッとお尻をつけて座る事にどうしても抵抗があるんだよね」
「そうか・・・じゃあ、お尻を浮かせて用を足すといいよ」
「それは体勢的にしんどいだろ?」
「そう。だからスクワット的に鍛えられて一石二鳥だろ?」
「なるほど。じゃあ和式座りの方がいいって事かな?」
なんてんで、洋式トイレの便座の上に和式の便座を付けたって方がいたりなんかしてね。
微笑亭さん太