電話急げ!
感染者の数が抑えられている状況が、やっと訪れた感じですね。
ワクチン接種が始まった頃は、お医者さんだけではなく、
歯医者さんや薬剤師さんまで総動員して着々と進められていましたが、
ワクチン接種の予約を巡ってトラブルが起こったなんて事もありました。
ワクチン接種が始まった当時、札幌市厚別区の美容院では、
ある日を境に爆発的に電話がかかってくるようになりましてね。
急にお店が繁盛し始めたわけではなく、この美容院の電話番号が、
北広島市のワクチン予約センターの番号と似ていたため、
間違い電話が頻繁にかかってきたんですね。
高齢者のワクチン接種の予約受付を開始した途端、
堰を切ったように間違い電話ラッシュになってしまったわけです。
間違い電話である事を指摘しても
『間違えてない!』と逆ギレしてくるお年寄りもいたそうでして、
「・・・もしもし、ワクチンの予約をしたいんだがな」
「あの~、ウチはワクチン接種を受けつけてません。番号が間違ってますよ」
「ワシは間違えてなどおらん!」
「いえ、ウチは美容院ですから」
「ほら、やっぱり【病院】じゃろ!」
余計に話がややこしくなっちゃいましてね。
間違い電話に対しては、電話線を抜くのが手っ取り早い対策ではありますが、
抜いたらお客さんからの予約あった時困りますから、それもできなくて、
ほとほと困っていたそうですね。
よく確認せずに間違い電話をかけてきて逆ギレするような方を
守る必要があるのかという話もありますが、むしろどんどん勝手に予約を受けつけて、
当日に接種会場で、阿鼻叫喚の大騒ぎになってる光景を
ちょっと見てみたかったと思うのは・・・やはり不謹慎ですかね。
間違い電話をかけてしまうというのは、よくある事ではありますが、
それを認めない方も結構いらっしゃいますよね。
「この間、俺の携帯に電話がかかってきて『もしもし、私よ、私。テツコよ、テ・ツ・コ!』って」
「誰なんだそれ?女友達?」
「いや、全然知らない人。俺にテツコなんて女友達はいないし」
「じゃあ間違い電話なの?」
「そう。だから『あの~どこかと間違ってませんか?』って言ったんだけど、
俺の言葉を全く聞こうともせずに、物凄い勢いと早口で、一人で喋り続けるんだよ」
「あ~間違ってないと思い込んじゃってるんだね」
「一通り話し終わった後、『またお部屋に遊びに来てね』と言って電話を切られたんだけど・・・
ひょっとしてあれ、【徹子の部屋】への出演依頼だったのかな?」
黒柳徹子さんからの電話だった可能性も、ワンチャンあったのかもしれませんけどね。
微笑亭さん太