仕事は偽らない
そうでない人でも一日に二百回は嘘をつくそうですね。
人は嘘をついている際、幾つかの特定の仕草が現れるんですね。
『頻繁に鼻を触る』とか『まばたきが増える』とか『会話中に目をこする』
『強く唇を噛む』『体を左右に揺らす』『早口になる』なんてのがそうですね。
もちろん、ただの癖で出ている場合もありますが、
やましい事を抱えているであろう人は、意表を突いた質問を投げかけられた際に、
これらの仕草が出てしまう事が多いんですね。
「タツヤ、あんたちゃんと宿題はやったの?」
お母さんがこう尋ねた時、息子さんが、鼻を触って、まばたきが増えて、
目をこすって、唇を強く噛んで、体を左右に揺らしながら早口で『やったよ』って答えたら、
それは確実に嘘ついてますね・・・どんな格好で言ったのか見てみたいですけどね。
それから『人は心当たりがあると、ネガティブな情報に反応しやすい』という心理があり、
それを利用した【可能性質問】というのがあるんですね。
これは警察でも使われているそうでして、
例えば殺人事件が起こり、容疑者がA、B、C、Dと四人いたとします。
その四人から一人ずつ話を聞いてみると、Aさんが最も犯人である可能性が高まったんですね。
そこで刑事はAさんを個別に呼んで、
「Aさん、あなたが被害者を殺しているところ誰かが見た可能性はありますか?」
という質問をするんですね。
もしも犯人ではない場合は、目撃された可能性は全くないので、
『そんな事はありえません』と答えるはずです。
しかし本当にAさんが犯人だった場合、誰かに見られたのではないかと、
勝手に想像を始めるんですね。
『・・・誰に?誰に見られてた?言い訳しなきゃ・・・
いっその事、この刑事も葬るか?』色んな事が頭の中で回転寿司状態です。
その結果、回答に詰まるなど、ウソのサインを出しやすくなるそうです。
「最近、彼氏が何だか怪しいのよね・・・浮気してるかも」
付き合って暫くしたカップルでは、こんな疑惑を抱く彼女もいると思います。
しかし彼氏に、どストレートに浮気をしているかどうかを尋ねて、
『してるよ』なんて素直に答える人もそうそういないでしょうから、
【浮気を見破る質問】してみるのがいいですよね。
どういう質問かというと、
浮気をしていたと思われる日の出来事を、一から順番に説明してもらうんですね。
それもできるだけ詳細に説明してもらうのがいいですね。
「ねえ、エイタ君、昨日は起きてから寝るまで何をしていたの?」
「えっ?起きてから寝るまで?
・・・え~っと、支度をして仕事に行って、同僚とランチを食べて、
夕方は親友のケンジと映画を見に行って、晩ご飯は一人でラーメンを食べたよ」
こんな感じで相手が全ての説明を終えた後、
「そうなんだ。じゃあ、今の事、全て逆から言ってみて」
こんな風に言ってみるんですね。
もしも相手が、あらかじめ用意した嘘を説明していた場合、
すぐに反対から説明するのは難しいですよね。
自ずと回答に時間がかかったり、順番がメチャメチャになったりしますから、
「逆から?え~っと、夜起きて、ラーメンとケンジを食べて、
映画と同僚を見て・・・あれ?あれ?あれ?」
ウソが露見する可能性は高いですよね。
この質問をする際は、相手の説明をあらかじめメモしておくといいそうですから、
是非一度、お試しいただきたいですね。
微笑亭さん太