本当の、珍事件
世界に目を向けてみると、ジョークとしか思えないような事件も日々起こってたりするんですね。
2018年、アメリカのニュージャージー州にある高校の校庭に、
人糞が放置される事件が多発したなんて事がありましてね。
職員たちは犯人を【ミステリープーパー】、直訳すると【謎の脱糞魔】と名付けて、
警察と共に犯人の捜索を始めたんですね。
そして連日張り込みを続け、暫く経ったある日の夕方、
何やら校庭で排便の気配を見せる中年男性を発見して逮捕したんですね。
ところがこの犯人、近隣の学校の校長で、かつ教育委員会の委員長も務めており、
しかも教育関連企業の名誉職にも名を連ねる地元では有名な教育者だったんですね。
供述によると男はランニングが趣味で、
どうやら【ランナー下痢】なる、ランニング中に腹痛に襲われる持病があるらしく、
それでやむを得ず脱糞したと主張したんですね。
しかし仮にその病気だったとしても、大便を放置していい理由にはならないですし、
毎回わざわざ同じ高校に侵入して脱糞する意味も判りませんから、
この事件が報道されると、たちまち【うんこ校長】として非難が殺到し、
刑自体は罰金500ドルで済んだものの、
地位も名誉も職も全て失ったそうですね・・・彼はその時、何を思っていたのか、
彼の気持ちを代弁(大便)してくれる人はいなかったようですね。
他にもこれは今年の話なんですが、中央ヨーロッパの国、
スロバキアの首都ブラチスラバにあるガソリンスタンドに併設されているコンビニに
一人の男性強盗が押し入りましてね。
強盗はすぐさま店員を脅して、レジの金をカバンに詰め始めるんですが、
一人の男性従業員が隙を見てこっそり奥の事務所に逃げ込むと、
そのまま裏口から脱出して警察に通報したんですね。
そうとは知らない強盗は、さらに事務所の方に移動して、
今度はそこにある金庫を開けて金をカバンに詰め始めたんですね。
これはもう、警察が来るのが先か、強盗が逃げるのが先かという、
せめぎあいみたくなってたんですが、結果は強盗の勝ちで、
無事にお金を詰め終わり、そのまま事務所の裏口から逃げようとしたんですね。
ところが裏口のところに来ると、謎の女性が裏口から入ってきて、その女性は強盗に向かって
「・・・私がお口でしてあげる」
と言ってきたんだそうですね。
安物のAVでもありえないような展開なんですが、
この24歳の若い強盗は、一瞬で理性が吹っ飛んでしまい、
誘いに乗っちゃったんだそうですね・・・ここは誰が考えても、
性欲が勝ってはいけない場面なんですけどね。
それで、そのまま事に及んでいるうちに警察が駆けつけて、
極上の快感に包まれながら逮捕されたんだそうですが、犯
罪者がドジを踏むにしても、ドジの踏み方のベクトルがおかしいですよね。
ではこの、ある意味、警視総監賞ものの女性は誰なんだという話なんですが、
36歳のチェコ人という事しか判ってないようで、なぜこの場に居合わせて、
こんな大胆な事をしたのかというのは皆目判らないそうですね。
スピード解決した事件でありながら、
コナン君でも解けないような謎が残ったわけですが、
現地の人たちは、この勇敢なチェコ人の協力に惜しみない拍手を送ったそうですね。
・・・その女性の住所を教えてくれという問い合わせが殺到したという話もありますが、
何が目的なんでしょうね?・・・まあ、ナニが目的なんでしょうね。
「女性とそんな事してて捕まっちゃうなんて、間抜けな強盗だね」
「全くだよ。俺なら三秒で発射して逃げきれる自信があるね」
何の自慢にもなりませんけどね。
微笑亭さん太