同窓会は、どうしようかい?
疎遠になっていたクラスメイトと久しぶりに再会できる、楽しいイベントですよね。
しかし、せっかく参加したのに、不快な思いをした人というのが結構いるんですね。
というのも、学生時代の昔話に花を咲かせるのかと思いきや、
同窓会は【現状報告】がトークテーマになる事が圧倒的に多いんですね。
特に仕事や結婚、育児といったプライベートな話題に触れられる事も多く、
結婚できてない人や安定した職に就いていない人などは、
非常にしんどい思いをする事になっちゃうんですね。
「お前、今仕事は何してるの?・・・結婚は?・・・子供は?
・・・いないの?子供いなくて、老後はどうすんだよ?」
なんてな具合に、絵に描いたような『大きなお世話』というフレーズを畳みかけてくるわけでして、
ぶっちゃけ、同窓会の名を借りた【吊し上げ】みたいな状況になる事もしばしばなんですね。
『言ってみればマウンティングの会だから、
自分に自信がないと行けない』と仰る方が結構多くて、
なかなか『同窓会に顔を出す』という事が、ハードルが高かったりするんですね。
俗に言う【負け組】の人たちにとって同窓会の会場というのは、
恰好の【爆破テロ対象】だと言っても過言ではないみたいですね。
「同窓会に行っても、その頃大好きだった子の劣化具合にガッカリしちゃう事も多いから、
行かない方がいいよ・・・思い出は綺麗なままの方がいいんだから」
まあ、確かにそういう事もあるんでしょうが、
昔は若かった同級生たちも、ある程度の年齢になると、
当然の事ながら健康に不安を抱える人が多くなってきますよね。
そういう年代の同窓会に参加して会話を聞いてると、
「俺は去年、脳梗塞をやったんだよ」
「そうか、大変だったな。俺はね、寝る時は酸素吸入が必要な体なんだよ」
「俺はず~っと肝臓が悪かったんだけど、
今年に入ってから胃ガンを患ってしまって、あらかた胃を取っちゃったんだよ」
「それならまだいいよ。俺なんかね・・・」
お酒が入っているせいもあり、病気自慢がエスカレートしていくんですが、
声高に話すその声が皆さん、元気な事。
傍で聞いていてて『あ~こいつら、絶対に暫く死なないな~』なんてんで、
旧友の健在ぶりを確認できるだけでも、同窓会に参加する価値はありますよね。
微笑亭さん太