コロナより怖い物
気象予報士も驚くくらいの長期間、梅雨前線が日本列島に居座ったため、
九州などに大変な水害をもたらしましたよね。
地震や台風、豪雨などの大きな自然災害が起こると、
『雨後の筍』のように詐欺師の連中がはびこったりするんですね。
人が弱っていたり不安に陥ってたりすると、
そこにつけ込むというのは、彼らの常套手段でして、
当然の事ながら、コロナ禍の状況というのも、
彼らにとっては稼ぎの場となるようですね。
コロナに関連した詐欺というのが非常に増えておりまして、
その中の一つに【コロナ補助金詐欺】というのがありましてね。
コロナによる損失を補填するための給付金や補助金などが給付されていますが、
これは行政や金融機関のふりをして被害者に
『補助金の申し込みを受け付けております』と話を持ちかけ、
お金や個人情報を騙し取るというものですね。
様々な新しい施策が日々検討されているため、
給付金や補助金について全て把握している人は少ないですよね。
最新の情報を追うのが非常に難しいコロナ禍の状況なら、
騙される人が増えてもおかしくないとも言えます。
こういう状況ですから、手元の資金に不安を持っている人も少なくなく、
その人たちは当然『補助金が出るなら損はしたくない』と思うのは当然です。
そういった不安につけこむ質の悪い詐欺ですね。
「この間、ウチに電話がかかってきて
『新たな給付金を支給します』なんて事を言われて喜んでたら、
逆にお金を騙し取られちゃったんだよ・・・もうおしまいだ・・・」
「あ~【万事給付】だね」
コロナ禍になってから、
【フェイスシールド】という物が、誰もが知る存在になりましたよね。
銀座のクラブのママさんがフェイスシールド越しに接客されていたりするそうですが、
お客さんからしてみたら、何だか溶接工の人と飲んでるみたいな感じになったりはしないですかね。
こういった物を扱う、【衛生商品代金詐欺】というのがありましてね。
これはマスクや消毒液、除菌スプレー、フェイスシールドなど、
品薄になっている衛生商品を売るふりをして、お金だけ振り込まされる詐欺の事ですね。
お金だけ取られて物すら届かないという、
遣らずぶったくりの手口ですからひどいですよね。
「この間ネットでさ、三枚で三万五千円というスウェーデン製のマスクを買ったんだよ」
「えっ、そんなに高いマスクを?それ、値段設定がおかしくない?」
「いや、これだけの大金を出すのだから、きっと品質の良い物が手に入るんだろうと思っていたら、
お金を振り込んでも、品物が届かなかったんだよ」
「あ~詐欺だったんだ。何でそんな物を買っちゃったの?」
「ほら昔から言うだろ?『スウェーデン買わぬは男の恥』って」
コロナの感染者数よりも、コロナ関連詐欺の相談件数の方が多いらしいですから、
くれぐれも引っかからないように気をつけていただきたいですね。
微笑亭さん太