経営の筋肉痛
スポーツジムやフィットネスクラブに通っている男性もいらっしゃると思いますが、
綺麗に六つに割れたシックスパックの腹筋を作るのは、なかなか大変ですよね。
「お前最近、スポーツジムに通ってるんだって?」
「そうなんだよ。ジムで辛そうにトレーニングしてたらトレーナーが来て
『ここをディズニーランドだと思えば辛くないですよ。
ディズニーランドならぬ【ジムニーランド】です。
ミッキーはいませんが、ここに【ムッキー】います』って」
「面白いトレーナーだね」
「だろ?俺もメチャメチャ笑ったもんだから、お陰で腹筋が鍛えられたよ」
そんな鍛え方もありなんでしょうかね?
ジムで体を鍛える事は良い事ですが、
やりすぎると【筋トレ依存症】になるそうですから気をつけていただきたいですね。
筋トレ依存症と言うと何だか健康そうに聞こえちゃいますが、
依存度が強くなると鬱病になる危険性があるんですね。
というのも筋トレ依存症になると、筋トレをサボることに対して強い罪悪感を感じ、
生活の中において筋肉の事や筋トレする事を
最優先に考えてしまうような思考になってしまうんですね。
しまいには違法ステロイドへ手を出してしまうケースもあるといいますから侮れませんよね。
調査によると男性の約十%が【ボディ・イメージ障害】という、
健康体にもかかわらず、自分は太りすぎ、痩せすぎという思い込みにとらわれているそうでして、
このボディ・イメージ障害が引き金となって、筋トレ依存症に陥る事が多いんですね。
筋トレ依存性の人は運動やダイエットのためではなく、
ただ筋トレのための筋トレをしている事が多いため、
筋トレの目的をはっきりさせる事が改善へとつながるそうですね。
「君は何のために筋トレをしているんだ?」
「ダンベルが呼んでいるからです!」
これは色んな意味で治療した方がいいですね。
コロナによる業績悪化の影響は多方面に出ているわけですが、
こういった【スポーツジム】や【フィットネスクラブ】とて例外じゃないようですね。
昨年の四月から今年の三月までの
昨年度に発生したスポーツジム事業者の倒産や廃業が、累計二十六件に上り、
過去十年で最多となったそうですね。
過去二十年でも、リーマン・ショック直後で需要が大きく後退した
二〇〇八年度の二十九件に次ぐ倒産件数なんですね。
大手事業者でも大幅な赤字を計上するなど非常に厳しい経営状態を余儀なくされ、
特に経営体力に乏しい中小スポーツジムが耐えきれずに、
経営破綻や事業継続を断念するケースが増えているそうですね・・・ジムなのに
体力がないというのは皮肉な話ですよね。
「俺の彼女がヨガスタジオやってたんだけど、コロナによる経営悪化で廃業したんだよ」
「そうなんだ。それは残念だったね」
「普段から彼女から『ヨガの極意は精神の安定なのよ』と盛んに言ってたんだけど、
今はヒステリックになって家で酒飲んでるよ」
もう涙なしでは聞けない話ですよね。
微笑亭さん太