肌迷惑な話だね
髪の毛を金髪かオレンジに脱色して、肌を真っ黒にするのが大ブームとなりました。
中にはその進化形とも言える【ヤマンバ】なんという、
およそ人間とは思えないような、真っ黒なギャルもいましたよね。
その頃、ある女子高生がガングロギャルを目指して、
毎日のように日焼けサロンに通ってたって話がありましてね。
彼女は早く肌を焼くために、一つの店では満足せず、
日焼けサロンを何店もハシゴをするほど熱心だったんですね。
暫くして、念願だった小麦色の肌を手に入れたんですが、
その頃から彼女を度々、腹痛が襲うようになりましてね。
それだけじゃなく、何だか自分のお腹から、変な臭いがするようになっちゃったんですね。
これはさすがにおかしいと思い、病院へ行って診察を受けましてね。
するとお医者さんが、
「非常に珍しい話ですが、あなたのお腹の中は半分焼けてしまっています。
まるでオーブンか何かで、体の中を焼かれたような状態です。何か心当たりでもありますか?」
どうやら彼女は、日焼けサロンに通って長時間肌を焼きすぎたために、
皮膚だけではなく、内臓まで焼いてしまったようなんですね。
ステーキでもないのに【ウェルダン】になっちゃったわけでしてね。
若くして焼きが回っちゃったという、非常に稀有なケースでしてね。
まあこれは、都市伝説的な噂ではあるんですが、
やはり過度な日焼けというのは、体に良くないようですね。
オーストラリアのほとんどの州では、
人工的に紫外線を当てて小麦色の肌を作る【日焼けマシン】の商業利用が禁止されてるそうですね。
というのもオーストラリアというのは、
皮膚ガンの発症率が世界で最も高い国の一つでして、
規制推進派は禁止を大歓迎しているそうですね。
ブラジルや米国の一部などでも、利用が禁止されていて、
それに次いで禁止されたわけでして、オーストラリアでは約20年前から
若者を中心に日焼け用機械が人気となったんですね。
しかし35歳になる前に日焼けマシンを使うと、
悪性の黒色腫になる確率が大幅に高まるとの調査結果を受けて、
禁止の措置となったようですね。
やはり強制的な日焼けというのはよくないんでしょうね。
「え~っ、日焼けマシンを買ったのに、使っちゃダメなの?
せっかく、ブランド物の高いヤツを買ったのに」
なんてんでボヤいてる方がいるもんですから、ふと日焼けマシンを見たら
【イッセイ日焼け】って書いてあったりしてね。
日焼けマシンで、黒くするだけではなく、色んな色に焼けたら楽しいでしょうね。
そうしたら即行で交通整理をする学童擁護員の女性なんかは、肌を緑色にしましてね。
本当の意味で【緑のおばさん】になれますからね。
彼氏とのベッドでは何もしない女の子は、
肌を黄色に焼けば【キハダマグロ】と呼ばれるようになるでしょうね。
人間だけじゃなくて動物でも、狐を赤色に、狸を緑色に焼けば、
リアル【赤いきつねと緑のたぬき】が見られるんじゃないでしょうかね。
微笑亭さん太