ありえない大失態
ケーブルテレビの番組収録のためです。
このお話は私が番組をやらせていただいている
エフエム豊田経由でオファーをいただいたものです。
地元ケーブルテレビの番組の中で、
消費生活に関するミニコーナーがあって、
そこで流す悪質商法ネタの落語を作成し
演じてほしいというものでした。
以前は地元の劇団の方々がやられていたんですが、
4年前に私がバトンを引き継ぐような形となったわけです。
昨年も収録したんですが、今年も引き続き、声をかけていただきました。
5年連続という事になります。
店から崇化館交流館までは7㎞くらいなんですが、
いつものように車で出かけて、半分くらいまで行った時に、
ある事に気づいて顔面蒼白になりました。
『・・あれ?着物のカバンを持ってきてない』
ありえない事ではありますが、
着物カバンを持たずに崇化館交流館に向かっていたのです。
着物を忘れて出かけるなんて、落語を始めて以来、初めての大失態です。
何かボ~ッとしてたんですかね・・自分でも原因が判りません。
これ、まだ近場だから良かったんですが、
もっと遠い場所だったらと思うと、背筋が寒くなります。
慌てて店に戻ってカバンを持ち、再び向かいましたが、本当に焦りました。
私の創作落語『遅れ人』に出てくる主人公みたいに、
時間に余裕を持って出かけるタイプで良かったです(笑)
『遅れ人』(さん太作)
https://www.youtube.com/watch?v=ZX3bbFm9wEg
高座の方は、
あらかじめ先方の指定されたテーマで5分弱のネタを2本書き、それを自分でやってきました。
一応、ネタおろし(?)です。
照明が焚かれ、カメラが2台回り
スタッフの方以外は無観客という状態での収録ですから、
毎回毎回、独特の緊張感があります。
しかも番組ですので、
秒単位の調整が必須という事になります。
以前【5秒短い】という事で録り直しとなった事がありました。
幸いにも昨日は2本とも、昨年に続き一発でOKとなりました。
滅多にない状況での高座という事で
今年も大いに勉強になりましたので、
いい経験をさせていただいたと思います。
微笑亭さん太