値を上げそうな話
生徒一人一人に【机】と【イス】が与えられているわけですが、
それが幾らするのかと、値段を考える事はあまりないんじゃないかと思います。
机が約一万五千円、イスが約八千円という事ですから、
合わせて二万三千円のセットが各々に与えられているわけですね。
意外と高い感じがしますが、
そんな机に穴を開けたり、落書きをしたり、
居眠りしてはよだれまみれにしたりなんてのは、いけませんよね。
「今日でこの学校ともお別れか・・・僕がこの教室にいた証しに、机に名前を彫っていこう」
なんてんで、カッターナイフで刺青の如く名前を刻むなんてのは、もっての他です。
去り際は美しくするべきで、これが『タトゥー鳥跡を濁さず』というやつですね。
電線をつなぐ大切な役割を担う【電柱】というのも、値段が判らないですよね。
犬にオシッコをかけられたり、時々人に蹴飛ばされたりと理不尽な扱いを受けがちな電柱ですが、
お値段は一本約八万円だそうですね。
「電柱の値段というのは、どうして八万円なんだろうね?」
「電柱の高さは五メートルから十三メートルくらいあるからじゃないかな」
「どういう事?」
「福沢諭吉さんの身長が約一メートル七十三センチなので、
電柱の高さは、諭吉さん八人弱くらいの高さになるんだよ」
本当かどうかは判りませんけどね。
毎週日曜日の夕方に放送されている国民的番組といえば【笑点】ですが、
あの笑点の大喜利で使われる【座布団】のお値段も気になりますよね。
座布団一枚、約三万六千円だそうですから、座布団十枚獲得した時点で、
その噺家さんは、三十六万円をお尻の下に敷いてるという事になるわけです。
ちなみに座布団の重さは約三キロという事ですが、
時々山田隆夫さんが三、四枚重ねて、何食わぬ顔で運んでるのを見かけますから、
誰でも出来る事じゃないですよね。
座布団運びの後釜が見つからない理由というのは、
『適当なマッチョがいない』という事なんでしょうかね?
高層ビルなどには欠かせないのが【エレベーター】ですが、
知らない人が一緒になると、気まずい空気蔓延する乗り物でもありますよね。
このエレベーターのお値段は、約二百万円から四百万円だそうですが、
メンテナンスにも結構お金がかかるようですね。
さぞや電気代もかかるかと思いきや、実は結構安くて、
一回分の稼働で〇・一円なんだそうですね。
家庭用エレベーターだと月に約五百円で済むそうですから、
電気代的にはリーズナブルな乗り物ですよね。
「最近、エレベーターに乗ると、ソーシャルディスタンスを確保するため、
四隅に立つようにというので、壁向きに矢印が描かれてたりするだろ?」
「あ~よくあるね、そういうエレベーター」
「この間乗ったらさ、既に四隅に人が立ってたんで、仕方なく真ん中に立ったんだよ」
「まあ、そうするしかないよね」
「そうしたら何たが、SPに守られてる要人みたいな気分になったよ」
これもある意味、コロナの副産物と言えるんでしょうかね?
微笑亭さん太