慈愛の虎
それが子供たちに向けての行為の場合は、好感度がより一層高いですよね。
2010年のクリスマスに【伊達直人】を名乗る人物から、
群馬県中央児童相談所に10個のランドセルが送られた一件を覚えてらっしゃる方も多いと思いますが、
それをきっかけに、この手の寄付行為を指して、
【タイガーマスク運動】なんて言葉も生まれたりしました。
そんなタイガーマスクを地でいくような方が、世間にはいらっしゃいましてね。
総合格闘技やプロレスで得たファイトマネーなどを、
発展途上国の子供が打つポリオワクチンの購入代金として寄付する活動をしてらっしゃる、
歯医者さんがいらっしゃいました。
この方、歯科医師で、
普段は優しい笑顔で患者さんの歯を治す、町の歯医者さんなんですが、
ひとたびリングに上がれば、なりふり構わず突進していって、
相手の歯を二、三本折ろうかという格闘家に変身しちゃうんですね。
プロ野球選手で、
一球ごとにワクチンを寄付するなんて事をやってらっしゃる方がいますが、
それに感化されて、自らが出場するチャリティー格闘試合を計画したのが、
【歯科医兼格闘家】になるきっかけだったそうですね。
格闘技の経験はほとんどなく、知人の元レスラーの方から様々な事を教ったそうでして、
大好きな格闘技で人助けが出来る事に、無上の喜びを感じてらっしゃるようですね。
この方を見習って、他のお医者さんも寄付に貢献すべきですよね。
あまり腕に自信のないお医者さんの場合は、医療ミスするたびに、
一万円ずつ寄付していくわけですね。
ヤブであればあるほど、どんどんたまっていくわけです。
「あの先生は凄いね~。医療ミスだけで、アフリカに病院を建てちゃったらしいよ」
なんてんで、物凄い貢献の仕方が可能じゃないですかね。
お医者さんだけではなく、他の職業の方にも広がっていくといいですよね。
舞台役者さんなんかは、感動的なお芝居で、
お客さんが流した涙の分だけワクチンを寄付するわけでしてね。
従って求められるのは【ワクチン(迫真)の演技】というやつですよ。
噺家さんでも貢献できますよ。
「寄席のお客さんが一回笑うごとに、ワクチンの代金として500円ずつ寄付していくよ」
なんて宣言して高座に上がったはいいんですが、そういう時に限って、
お客さんがやたら大爆笑しちゃったりしましてね。
「・・・ごめん、ひと笑い500円じゃなくて、100円にします」
なんてんで金額が変更になりましてね。
オチはつかなくても、金額が【サゲ】になったという事ですね。
夫婦などの場合は、Hをするたびに寄付をしていくわけですね。
「アフリカの子供たちの未来は、あなたの腰の振りにかかっているのよ!」
なんてんで、奥さんからハッパをかけられるという、
リアル・愛は地球を救う状態になるんでしょうね。
微笑亭さん太