この辺りで、オチを見かけませんでしたか?
長時間一緒にいても楽しいですよね。
そういう方の共通点というのは、自分の体験談なんかを、
ちゃんと『オチ』をつけて話せるという事じゃないでしょうか。
お笑いをやっているわけではない一般の方々なら、
そんなに日常会話で『オチ』を意識して喋ってないと思うんですが、
意外にも、『オチは重要』と考えている方は83・98%にも達していて、
思った以上に、普段の会話でもオチを重視している人が多いようですね。
じゃあ、実際の会話の中でオチをつけて話しているのかというと、
『必ずオチをつける』という方が8・1%、
『時々オチをつける』という方が37・4%と、
半数近くの人が、オチを意識しているという事になります。
年代別に見ると、20代は『必ずオチをつける』が9・3%、
『時々オチをつける』が43・4%と、合計で半数を超えてえるんですね。
歳を重ねるごとにポイントは減少して、
60代ではそれぞれ、5・5%、25・2%にまで減ってますので、
若い世代ほど『オチ』に気をつけているという結果なわけですね。
落語仲間の方々と話している時というのは、
話自体もちゃんと構成されていて、オチもある場合がほとんどですので、
こちらも『お客さん』として、安心して聞けるんですよね。
…たとえそれが、話し手の意図するほど笑いを取れなかったとしても(笑)
ところが、普通の方々と話している時は、
ちょっと困るような事もあります。
というのも、話の途中で、
『…あ~この話、絶対、オチがないな…』って事が
雰囲気で判ってしまう事があるんですよね。
そういう時は、こちらも、
話が終わった時点でどういうリアクションを取ろうかと
ドキドキしてしまう事があります。
オチもさる事ながら、
話が全く構成されてないのも、若干困る時があります。
「なあなあ、面白い話があるんだよ。
これはさ、俺の友達がつい最近体験した事なんだけどさ。
あ、こいつは昔からの友達で、中一の時に同じクラスだったんだよね。
…あ、中一じゃなくて、中二だわ。
それでさ…あ、やっぱり同じクラスだったのは中一だわ。
で、こいつがさ…あ、初めて会ったのは小学校なんだけどね。
その時は隣のクラスだったから…家は元々近かったんだけど。
俺の幼稚園の時の連れなんかさあ…」
…どんどん話が『後退』していく方がいたりしますね。
『よ~い、ドン!』で、スタートラインから
後ずさりしてしまうようなトークは、
ちょっと対処に困ってしまう事がありますね~。
と、エラそうに語っている私も、高座以外では、
そんなにオチを意識して喋ってるわけではないというのが、
オチという事で…
微笑亭さん太