優しい世界
仕事が出来ると評判の若手社員が退社しようとロッカーを開けると、
仕事が出来ないと後ろ指さされているベテラン社員が中にうずくまってましてね。
驚いた若手社員が、
「ロッカーの中で何やってんですか!?」と聞くと、
「どうせ私は、お荷物だから・・・」
日頃からそう言われていたら、傷つくでしょうね。
傷つく言葉というのは人によって違ったりしますが、
普通の男性が女性に言われて傷つく言葉というのもありますよね。
「昨日、女の子にフラれちゃってさ」
「そうなの?どうして?」
「その子に言われたんだよ、『私はもっとイケメンが好きなの』って。
傷ついたな~。やっぱり男は、外見が全てかな・・・」
「何言ってるの。男は外見じゃなくて、中身よ」
「そうだよね!」
「そう、財布の中身が全てよ」
これは、さらに傷つく言葉かもしれませんね。
子供が生まれるというのはとてもおめでたい事であるはずですが、
会社などで女性社員が妊娠した事を報告したら、
上司に嫌な顔をされたなんという経験をお持ちの方もあるようですね。
さらに、
「女性はいいよね~。
勝手に子供作って、その後、大っぴらに【育休】なんて休みを取れるんだからね~」
などと、重ねて傷つく言葉を言われるなんて事もあるようですね。
もしも自分の部下から妊娠報告されたら、
決して嫌な顔などせずに、まずは『おめでとう!』と言って、
育休後に安心して戻ってきてもらえるような存在であろうと心がけている課長さんがいましてね。
その課長さん、大変な猫好きで、
仕事中息抜きに、猫の可愛い動画を見ていたところに、たまたま部下がやってきて、
妊娠の報告をしたんですね。
『今度、家族が増えるんです』と、はにかみ気味に打ち明ける部下に対して思わず
『・・・えっ、どんな柄?』と聞いてしまったって話がありましてね・・・
部下の子供を猫扱いはマズいですよね。
お子さんをお持ちのお母さんは、
不用意な一言で我が子を傷つけないように注意されてるでしょうね。
「この間ね、高三の長男と高一の次男を連れて車で買い物に行ったのよ。
途中、焼肉屋の前を通ったんだけど、その時『ここの焼肉屋さん、美味しかったわよね』って言ったら、
次男が『・・・え?俺、この店行った事ないけど』って」
「どういう事?」
「実は去年、たまたま長男と二人だけでそこに焼肉を食べに行って、
『この事を後で知ったら怒るだろうから、次男には内緒ね』って口止めしておいたのに、
うっかり私が口を滑らしちゃったのよ」
「あら~、それはヤバいわね」
「そうしたら長男がメチャメチャ動揺しながら
『あ、あの~何だよ、お前が生まれる前に来たんだよ』って」
こういうお子さんは将来、浮気などできない良い男に成長するでしょうね。
微笑亭さん太