夢も奇病もある話
二〇〇二年の冬に、カナダで起こった不思議な事件なんですが、
ある男性が自動車事故を起こしたんですね。
ところがこの事故を起こした男性、
全裸で車から降りてきて、突然ダンスを始めたんですね。
そして目撃者の車の前に立ち、自分の局部をこすりつけ始めたそうです。
これだけでも相当怖いんですが、さらに道路に横たわると、
まるで腕立て伏せでもするかのように、道路と性行為をし始めたらしいんですね。
道路と性交とはワイルドすぎるんですが
これは【クリューバー・ビューシー症候群】という病気なんだそうですね。
クリューバー・ビューシー症候群というのは、無関心や過剰反応などの他に、
様々な異常性行動が見られ、この男性のように、
生物以外にも性交を試みようとする事があるんだそうですね。
その後、目撃者の通報で警察が駆けつけ、
終わるのが早かったため【スピード違反】で捕まったそうですね。
そして十ヶ月後には、何故かその部分の道路が、
一車線から二車線に増えてたそうですけどね・・・【子供】が出来たんでしょうね。
こういった事例の少ないレアケースの病気を【奇病】と言ったりもしますが、
病の事ですから、著名人であっても例外ではありません。
以前ブラッド・ピットが告白した事で話題となった
【相貌失認(そうぼうしつにん)】という病気がありましてね。
一般には【失顔症】とも言われ、人の顔の見分けがつかなかったり、
顔を覚える事ができなくなってしまうそうですね。
要は個人の識別が難しくなってしまうわけですから、大変な病気ですよね。
浮気現場を奥さんに見つかった旦那さんが、
「あ、ごめん!てっきりこの子が君だと思ったんだよ」
と、失顔症のフリをしたって話がありますが・・・それはかなり無理がありますよね。
一方、【無機物しか愛せない】というアメリカ人女性の例がありましてね。
彼女はフランスのエッフェル塔を愛するあまり、二〇〇七年には、
エッフェル塔と【結婚】したそうですね。
もちろん正式に結婚はできないので、誓約式という形だったそうですけどね。
塔と結婚しちゃうというのは凄いですけど、
これで十年くらい経ってしまうと、彼女の方が【トウが立って】しまうんでしょうね。
他にも、全ての物が逆さまに見える女性というのがいるそうですね。
この方、地方議員として働く方なんですが、仕事場や家の中では
モニターを反対にして置いたりして工夫しているそうですね。
でも、これは大変な症状ですよ。
上下が逆に見えるという事は、部下に敬語を使って、
上司にタメ口で話しちゃう可能性がありますよね。
出かける時の支度も、スカートを着て、ブラウスを履いちゃうかも知れませんし、
シンクで用を足して、トイレの水を飲んでしまうかもしれませんよね・・・上下水道が逆に見えますからね。
あまりのショックに、屋上から飛び降りようとしてエレベーターに乗ったら、
地下駐車場に行っちゃったらしいですけどね。
微笑亭さん太