出てこい、高校息子たち
プロ野球の方も、かなり大きな影響を受けましたよね、
野球はオリンピック競技からも『戦力外通告』をされてしまったりして、
ただでさえ人気の下降が言われてますが、
こういった事が、その流れに拍車をかけないといいんですけどね。
こういう時こそ、
高校球界からスター選手が生まれないものかと期待してしまうんですが、
その甲子園大会ですら、こちらもコロナのため、昨年は行われてなかったりしました。
今、高校球児というのは減り続けているそうですね。
野球離れが著しい昨今、キャッチボールすらできない子もいるようですね。
「おいケンジ、お父さんとキャッチボールしようか」
「・・・・・・いやだ」
「そんな事言わないで、キャッチボールしようよ」
「・・・・・・いやだ」
言葉のキャッチボールは、さらにできなかったりするわけですね。
スポーツが得意な子供たちでも、未だにピアスはもちろんの事、
茶髪もダメで全員丸刈りが義務付けられている野球は敬遠され、
比較的自由なサッカーの方に流れていってしまうようですね。
今までは、スポーツ漫画のテーマの王道と言えば野球部でしたが、
今後は今までになかったクラブにスポットを当てた漫画が作られるかもしれませんね。
五目並べに青春をかけた『巨人の星』ならぬ『五目並べの星』とかね。
小さい頃から父親に『五目並べ養成ギブス』を付けられ、手首を鍛えるために、
ひとつ十五キロの碁石を使って五目並べを教えられ、
毎日碁盤をかついで坂道を走らされたりするんですね。
あまりにも過酷なトレーニングで体調を崩し、
病院に行ってレントゲンを撮ってみると、石ができてたりしましてね。
そうかと思うと、歯を磨く事に目覚めた不良たちが、
歯磨きの全国大会を目指して一丸となる『ルーキーズ』ならぬ
『ハミガキーズ』なんてのもありましてね。
グラウンドで全員揃って歯磨きの練習をするんですね。
イケメンの主人公は『ハミガキ王子』なんて呼ばれて、ファンの女の子が、
彼の奥歯の詰め物をゲットしに来たりしましてね。
悩んでる部員がいたりすると、
「おい、最近元気がないけど、何か歯磨きの事で悩んでるんじゃないのか?」
「いや・・・別に・・・」
「奥歯に物の挟まったような事言ってんじゃねえ!馬鹿野郎!」バシッと殴られましてね。
「・・・俺、いくら磨いても、歯の食べカスが取れないんだよ」
「そんなのは、色々試してみて、いいやり方を見つければいいんだよ」
「そうか・・・これがいわゆる『歯垢錯誤』ってやつだな?」
なんてんで、感動的な青春漫画になっていくんじゃないでしょうかね。
微笑亭さん太