大河じゃないドラマ
嵐の松本潤さんに決まったようですね。
演じるのは徳川家康という事で、歌って踊れる家康像を見せてくれるんでしょうかね。
大河ドラマの魅力のひとつとして、
通常のドラマでの主役級の俳優が共演するという豪華さが上げられますね。
その上、アイドルや歌手、お笑い芸人といったような、
色んな意味でスリリングななキャスティングもあったりします。
また、新人や無名の俳優が、出世するきっかけにもなってますね。
第三作の『太閤記』には、緒形拳さんや石坂浩二さんが出てらっしゃるんですが、
当時は全くの無名だったんですね。
また第二十五作『独眼竜政宗』で主演した渡辺謙さんは、
番組での好演がきっかけで一躍有名になり、今やハリウッドスターですからね。
宣伝効果は『ダテ』じゃないですね。
大河ドラマの中で、
放送回数が多く視聴率も高いのは、戦国時代の武将たちですね。
中でも三英傑の織田信長、豊臣秀吉、徳川家康は何度も登場してまして、
二時間サスペンスに船越栄一郎さんが出ている以上の頻度で登場してむす。
それだけ人気が高い、テッパン人物という事なんでしょうね。
大河ドラマというのは、
その人物だけではなく、舞台となる土地にもスポットを当てますよね。
大河ドラマに取り上げられる事によって、観光客が激増するという事にもなりますから、
NHKには各地から『地元の人物を取り上げてほしい』という要望が殺到しているようですね。
そういう、ドラマで取り上げるに値する人物がいる土地はいいんですが、
いない土地は困りますよね。
たまには普通の農民とかを取り上げてみても面白いですよね。
『大河ドラマ 小作人・田吾作』とかね。
毎回毎回、田吾作さんが田植えや草むしりをしている様子を、
延々ゴールデンタイムで流すわけですね。
しかし時には、作物を食べにきたカラスを撃退するアクションシーンとか、
昼食の握り飯に入っていた梅干の浸かり具合にニッコリする心温まるシーンとか、
面倒だからと刈入れサボるヒューマンなシーンもあったりするんですね。
これ、CGを多様した合戦のシーンなんかに
飽き飽きしていた人たちに支持され、
結構視聴率を採るんじゃないですかね。
微笑亭さん太