程よいディスタンス
それ以来、二度と会ってくれなかったら、これはもう脈がないという事になるんでしょうが、
二度、三度と会ってくれる子と、それ以上の関係に進めるのかどうかが
判らないという男性もいるようですね。
女の子が自分と距離を縮めてもいいと思ってるかどうかは、
ちょっとした仕草や行動を観察してると判るなんて事がありましてね。
判りやすいところとしては『徒歩移動中に、どれだけ近づいてくれるか』という事ですね。
お店などを目指して二人で歩いてる時に、彼女の方から距離を詰めてきたら、
これは有望である事は誰の目にも明らかですよね。
心を許してない人が四十五センチ以内に入ると不快になるんですね。
四十五センチとは、お互いが手を伸ばさなくても触れあえる距離ですから。
・・・間違っても、物差しをあてがってはダメですよ。
男性は一定距離を保って歩き、
この時、女性から距離を縮めてくるかどうかを見極めるわけですね。
「そんなまどろっこしい事言ってないで、女の子と歩く時は、
さり気なくこちらから距離を詰めてみるんだよ。
この時、女の子が嫌がらなかったら、その子は即行で落ちるよ」
これを真に受けた男性がグイグイ寄っていったら、
その分女の子がどんどん歩道の隅に追いやられ、
やがて溝に落ちちゃったなんて話がありましてね。
『即行で落ちる』じゃなくて『側溝に落ちる』だったという・・・。
それから『食事中テーブル越しにスマホの写真を見せた時の行動』ですね。
「ねえねえ、この間こんな写真撮ったんだけどさ」
そう言ってスマホの写真を見せた時、
彼女がどれだけスマホに顔を近づけてくれるかを見るんですね。
写真を確認してすぐに顔を離したら脈なしですが、
確認した後も近距離を保ち続けたら脈ありという事ですね。
あと『飲みに行った時のグラスの距離』ですね。
自分のグラスを元の位置より少し彼女の方に近づけて置いた後、
彼女が自分のグラスを元の位置より離して置いたら脈なしで、
近づけて置いたら脈ありという事ですね。
ただ、距離が近づくのはいいんですが、距離感が近くなると、
それまで見えなかった物、気にならなかった物が際立ってしまうなんという弊害もあるので、
注意が必要ですね。
「今、気になる男性がいるんだって?」
「そうなの。何回か会ってるんだけど、この間、一緒に歩いていてふと見たら、
思ったより顔が脂でギトギトしてる事に気づいちゃった」
「あ~まあ、近づけば、そういう事もあるかもね」
「後ね、肌が乾燥しててカピカピだな~って」
「うん、まあ・・・そういう事もあるわよ」
「後、結構眉毛がボーボーだし、爪はささくれ放題だし、
汗臭い上に、洋服から生乾きの臭いがするのよ」
これはもう、距離感を詰めない方が良かったという例ですね。
微笑亭さん太