止められるかどうか賭けますか?
まずボタンを押すと、必ず餌が出てくる箱を作るんですね。
それに気がついたサルは、ボタンを押して餌を出すようになります。
食べたい分だけ餌を出したら、その箱には興味をなくすんですが、
お腹が空くと、また箱のところに戻ってくるわけです。
今度はボタンを押しても、その箱から餌が全く出なくなる設定にすると、
サルはその箱に興味をなくします。
ところが、ボタンを押して、餌が出たり出なかったりするように設定すると、
サルは一生懸命そのボタンを押すようになるんですね。
やがて餌が出る確率を、だんだん落としていきましてね。
ボタンを押し続けるよりも、他の場所に行って餌を探したほうが効率がいいぐらいに
餌が出る確率を落としても、サルは一生懸命ボタンを押し続けるそうですね。
そして、餌が出る確率を調整する事で、
サルに狂ったように一日中、ボタンを押し続けさせることも可能だそうです。
このシステムが後に、【パチンコ】になったそうでして、
ギャンブルというのは魔性の魅力があるんでしょうね。
よく映画やドラマなんかで、
女性が自分の体を賭けて男性と勝負するなんて場面があったりしますが、
中には自分の【時間】を賭けるなんて女の子もいましてね。
「私に勝ったら、私の時間を自由に使ってもいいわ」
こういう女の子を見て、筒井康隆さんが【時をかける少女】を書いたらしいですけどね。
パチンコや競馬などのギャンブルに依存して止められない
【病的ギャンブラー】が社会問題になったりしますよね。
諸外国に比べると、極めて多かったりしますが、
それは日本の場合、街中で誰でも気軽にパチンコやパチスロができる環境にある事が、
大きな要因だという事でしょうね。
自分が【ギャンブル依存症】かどうかを見極める目安として
『止められないと判っていても、ギャンブルを止めたいと思った事がある』とか
『ギャンブルをしている事を配偶者に隠した事がある』、
『罪悪感を感じた事がある』などの自覚症状があった場合は危険だそうですから、
気をつけていただきたいですよね。
そういうギャンブル依存症の方は、リハビリの一環として、
天気予報なんかやらせたらいいんじゃないですかね。
競馬好きな方二人で組んで、【ギャン坊・ブル坊 天気予報】なんてんでね。
「明日の天気は、太陽が逃げ切りをはかるところ、
午後にかけて雲がさしてくる展開が考えられると、予想屋が言っております」
「予想屋じゃなくて、【気象予報士】ですからね」
「昨日の雨で気圧配置が重馬場になってますので、
雨雲というダークホースの存在も無視できません。
事によったら、馬が降るかもしれません」
「いや、馬は降らないでしょう」
翌日になったら、馬じゃなくて
【ヒョウ】が降ったりしましてね・・・なかなか立ち直るのは難しそうですね。
微笑亭さん太