好きあり!
昭和の乙女たちは、胸に秘めたる恋しい人との相性を占うために
【花占い】というのをよくやりました。
『好き、嫌い、好き、嫌い・・・』と言いながら、花びらをちぎっていくという、
ロマンチックな割には残酷な占いとも言えますよね。
歴史を調べてみるとその昔、武士たちも【花占い】を使ったんだそうですね。
ただ彼らは恋の行方ではなく、果し合いの相手との決着のつけ方を占ったそうですね。
「あやつとの果し合いは、一撃必殺で決めるか、
それとも斬り合いに持ち込むか占うてみよう・・・
突き、斬り合い、突き、斬り合い、突き、斬り合い・・・」
色々な歴史があるもんなんですね。
食べ物の好き嫌いは誰にもありますが、
なぜ人によって違うのかというのは不思議でもあります。
そもそも食べ物の好き嫌いには大きく分けて二つあり、
その一つは【生まれながらのもの】ですね。
腐敗や発酵で出来る有機酸は酸っぱく、有毒物は苦く感じられるので嫌われます。
一方で、エネルギー源となる糖の存在を示す甘味は好まれますね。
舌の上には、味を感じるための【味らい】という物がありますが、
生まれつきこの味らいの数が平均よりも多い人がいるんですね。
そのため苦味をより強く感じるため、野菜嫌いの傾向があるそうです。
そういう人たちの事を【味らいある若者】と言うそうですけどね。
もう一つは【幼い頃からの経験が作り出すもの】ですね。
両親が好きで、食卓によく出てきた食べ物は、
家族で食べると楽しい、嬉しいといった気持ちと結びついて好きになりやすいわけです。
裏を返せば、親が嫌いな物は【食わず嫌い】になる可能性が高いです。
大人になると味覚が変わって、嫌いだった物が好きになるなんという事がありますが、
嫌いな物を好きになるプロセスには、非常に謎が多いそうですね。
「中学高校と剣道部で、夏場の防具のにおいを嗅いでたら、
苦手だった納豆が食べられるようになったよ」
なんてな経験をされた方もいらっしゃるんでしょうね。
においの強い食材というのは、どうしても嫌われがちになりますが、
これも他の食材でにおいを隠せば、食べられるようになる事があるようですね。
ですから【イカの塩辛】が苦手な方は、食べる時横に【三日はいた靴下】でも置いておけば、
きっと食べられるようになるんじゃないですかね。
よく受験生なんかが大切な事を覚えるために、
書き込んだノートを破って食べるなんて話がありますが、
紙が普通の食材として食べられるようになったらいいですよね。
紙は至る所にありますから、食うに困りませんよ。
食中毒が怖い梅雨時には【宝くじの紙】を食べるわけですね・・・まず当たりませんから。
レストランでコース料理を頼むと、
和紙からコピー用紙、新聞紙、色んな紙が出されるんですが、
メインは必ず【ネピア】とか【クリネックス】なんかが出てくるんですね。
これがいわゆる、【メインティッシュ】というやつなんでしょうね。
微笑亭さん太