セーラー公務員
年齢による女性の変遷なんかでもそうです。
最初は【JS】・女子小学生から、【JC】・女子中学生になって、
【JK】・女子高生、【JD】・女子大生、そして【OL】・オフィス・レディーとなるわけですね。
「その先は、どうなるんですか?」
「【OL】に【D】を加えて【OLD】になります」
本来はあまり、いい意味ではなかったものが、
多くの人が使う事によって市民権を得るという事があります。
ここで言う【JK】なんかがそうですね。
JKは元々、援助交際の際などに使われる隠語だったんですが、
今や健全な会話でも普通に使われるようになってますよね。
それどころか、お役所まで使うようになってまして、
以前、福井県鯖江市が、課員が全員女子高生という【JK課】というのを
市役所内に設けたという事で話題になった事がありました。
若い感性で行政と市民の垣根を取り払い、町を活性化させるのが狙いだそうでして、
市内の高校に通う女子高校生が課員として、無報酬で働いて、
作られてから、今年でもう5年になるそうですね。
現役の女子高生が役所で働いてるなんというのは、にわかに信じられませんから、
この【JK】というのは【冗談、キツいぜ】の略かと思ってしまいますが、
ちゃんとイベントの企画や、商品開発などに取り組んでるんですね。
【ピカピカプラン】と名付けられた、ゲーム感覚のゴミ拾いや、
図書館の空席状況が判る携帯アプリを開発したりして、着々と成果を上げてるんですね。
これはJK課の課長になりたいという鼻息の荒い男性が、
様々な妄想を抱きながら殺到するんじゃないでしょうかね。
鯖江市と言えばメガネで有名でして、
メガネフレームでは、国内シェア九十六%と圧倒的なんですね。
JK課の発案で【メガネ総選挙】なんてのも行われたそうですね。
「JK課で働いている女子高生たちは、
役所のお偉いさんたちの【お眼鏡にかなった】という事なんだろうね」
「でも女子高生を働かせているという事で、市民からお叱りを受けないかね?
【度が過ぎる】と言って・・・」
このJK課の発案者である、
慶応大学大学院特任助教の若新雄純(わかしんゆうじゅん)さんという方は
他にも、就学・就労していない若者が出資して全員が取締役になる
【ニート株式会社】というのを立ち上げた事でも有名なんですね。
社員全員がニートなわけですよ。
「ニート株式会社は、その後、どうなったんですか?」
「みんな勤労意欲があまりなくて、ゴロゴロしてるばかりなので、
社員全員がブクブク太りましてね・・・【ニート株式会社】が【ミート株式会社】になっちゃいました」
・・・JK課は、そんな事にならないといいんですけどね。
微笑亭さん太