飼って兜の緒を締めよ
恋愛結婚が理想だと考える方は多いでしょうが、相手に対するその愛情を、
結婚後もキープし続けるというのは、なかなか大変なようですね。
「恋愛結婚って、よく熱病みたいなものって言われたりするよね」
「いやいや、結婚というのは熱病とは全く逆だよ」
「逆?どうして?」
「熱病ってのは、悪寒で始まって発熱で終わるけれども、
結婚は、発熱で始まって悪寒で終わるからね」
どんな素敵な女性も、結婚生活を経験すると単なる
【オカン】になってしまうのかもしれませんね。
好きな女性にプレゼントをしたり、
相手が欲しがっている物を買ってあげたいと考えるのは、
男性にとっては当然の事かもしれませんが、せっかく贈ったのなら、
そのプレゼントは大切にしてほしいですよね。
少子化が問題となっている日本ですが、
犬や猫のペット数は十五歳未満の人間の子供より多いんですね。
しかし犬や猫の殺処分は年間三万八千四百頭を上回り、
動物虐待の摘発件数は年々増えてましてね。
そこで虐待の厳罰化を定めた【改正動物愛護法】が、六月から施行されたんですね。
これは特に、悪質なペット業者を取り締まる目的が大きいようで、
今回の改正により『生後八週以下の子猫・子犬の販売の禁止』だとか
『犬猫の繁殖業者に対し、マイクロチップの装着・登録の義務化』などが定められたんですね。
こういう法律の改正が行われるというのは、
評判の良くないペット業者が多かったりするからなんでしょうね。
「ねえねえタクミ君、私、ワンちゃんが欲しいの~」
キャバ嬢の女の子に、そんな風に上目遣いでねだられ、
大金をはたいて買ってあげたなんて経験のある方もいるんじゃないかと思います。
ところが中には、狡猾な女の子もいましてね。
お客さんと別れた後、ペットショップに戻り、
十六万円で買ってもらったその犬を買い取ってもらうんですね。
取り分は山分けという事で、キャバ嬢は八万円を手にし、
店側は八万円の売り上げがあった上、売り物の人気の犬種が戻ってくるわけです。
その結果、キャバ嬢とペットショップはウインウインの関係で、
損をするのは、騙されたお客さんだけですね。
「でもこれってさ、店とキャバ嬢がグルになってるんだから、立派な詐欺だよね?」
「いや、日本ではこれを【流通システム】と呼ぶんだよ」
買ってもらった犬を売ってしまった後、半年くらいしてそのお客さんが、
「ミキちゃん、俺が買ってあげたワンちゃん、元気にしてるかな?」
「うん、元気よ。ほら、スマホの写真見て見て~」
「あ~なるほど、元気そうだね。
大きくなって・・・驚いた事に、犬種まで変わっちゃってるね」
せめて買ってもらった犬種くらいは、ちゃんと覚えておかないといけませんよね。
微笑亭さん太