白が美しいとは限らない?
女性好きのイメージがありますが、そんなイタリア人も、
日本人女性に関して、凄く驚いてる事があるそうですね。
「ボクは何人かの日本人女性と付き合った事があるけど、
日本人女性のメイク技術は凄いね!メイクを落とした後は別人みたいだよ」
「それは、日本人女性は化粧が濃くて嫌って事?」
「とんでもない、その逆だよ!
二人の女性と付き合ってるみたいで、とても得した気分になれるのさ。
日本人女性は最高だね!」
これは、日本人女性は喜ぶべきなのかどうか、非常に複雑な感じですよね。
先日ミネソタ州ミネアポリスで、
四十六歳の黒人男性が警官に首を膝で八分四十六秒に渡って押さえつけられ、
息ができずに亡くなった事をきっかけに、全米の都市でデモが起こった事は
連日ニュースで伝えられましたよね。
一部でデモ隊が暴徒化したため、多くの州で警官では対応し切れず、
州兵を動員したりして大変な騒ぎになったわけですが、
この黒人差別の問題が、全く思いもよらなかったところへ、
影響を及ぼすなんて事がありましてね。
日用品や食品販売の大手【ユニリーバ】が、スキンケア製品から
【色白(フェアネス)】とか【美白(ホワイトニング)】【明るい(ライトニング)】といった
表現を削除すると発表したんですね。
『美に対する、より包括的なビジョンを目指す』としているんですが、
反黒人差別運動の広がりに配慮した結果のようですね。
ユニリーバは『フェア、ホワイト、ライトという言葉の使用は、
単一の美の理想を示しており、正しくない。
使う言葉を変える事は重要だ』と言ってるんですが、
多分【美白】というのは肌の色とかではなく、シミを作らないとか
そういうのが本来の意味だと思うんですが『転ばぬ先の杖』という感じで、
こういう決断に至ったんでしょうかね。
「昔、若い女の子の間で【ガングロ】ってのが流行ったけど、
あれも今だったら、差別的な顰蹙を買っちゃうのかな?」
「いやいや、ガングロがダメと言ったら、黒人の方たちがダメみたいになって、
差別になっちゃうから、逆にもう一度【ガングロブーム】が来るんじゃないの?」
『逆もまた真なり』というのは、こういう事を言うんでしょうね。
「こういう気遣いが必要になってくるというのも、
いまだ黒人の方に対する差別があるからいけないんだよな」
「そうそう。この差別の問題、この際白黒ハッキリさせようじゃないか!
・・・この定番のセリフもアウトという事になってしまうんでしょうかね?
微笑亭さん太