マスクの功罪
数は格段に少ないものの、落語をやらせてもらえる事に対しては
本当にありがたく思います。
そういった落語会では、
感染予防のため座席の間隔を十分に開けた、
ソーシャルディスタンス客席になってる事は、言うまでもありません。
仕方のない事だとは思いますが、
その不自然な空間が客席に、何とも言えない緊張感のようなものを生んでしまう事も事実です。
その上、皆さんがマスクをされてますので、
笑い声というのも、圧殺されてしまうようなところもあります。
ソーシャルディスタンス客席での爆笑というのは、かなり取りにくい状況だというのは、
高座に上がられた方なら実感されている事かと思います。
そして、このマスクをしている事により、
お客さん方の表情というのが全く判らないというのが、
やっていて本当に不安になります。
決して笑っていなくても、皆さんの表情を見る事により
この話題に食いついてるかどうか、退屈してないかどうかというのが
ある程度判るというのがあったんですが、今は迷子状態、手探り状態でやっています。
こうなってみて、
高座に上がる人間というのは、お客さんの表情から
数多くの情報を得ていたんだな~という事が、よく判りました。
こういう状況が一日も早く改善される事を
願うばかりですね。
微笑亭さん太