ぼっちぼっちでんな~
もう何年も映画館に足を運んでないなんて方もいるかもしれません。
映画を見たり食事をしたりというのは、
ある程度の人数でワイワイ言っていた方が楽しいわけですが、
全く逆の価値観を持つ若者たちも出てきてましてね。
若者言葉の一つに【ぼっち】という言葉がありましてね。
友達がいなくて孤独な状態を指す他、集団と一定の距離を置くという意味でも使われます。
数年前から大学の食堂で、テーブルの中央を衝立で仕切るなどした
【一人用席】を設ける動きが広まっているようですね。
アクリル板などを隔てて食事している光景を見ると、
向かいで食べてる人が勢い良くうどんをすするたびに被害に遭う、
【カレーうどんテロ】防止のためかとか思ったりするんですが、そうではないんですね。
相席を嫌がり『一人でも周囲の目を気にせず食事をしたい』という学生が増えたためで、
これが【ぼっち席】と呼ばれ定着しているようですね。
まさに【リアル・孤独のグルメ】という感じです。
従来のテーブル席は、学生が相席を避け、混雑時も空席が目立っていたんですが、
一人用席の導入で席の利用が効率的になったそうですね。
学食といえば、ワイワイガヤガヤ楽しく食べているイメージがありますが、
一人で食べたいなんて子が、結構いるようですね。
そういう子はきっと、スマホをいじりながら
【学食なう!】なんてネットで呟いたりするんでしょうね。
【ツイッター】の次は【衝立】のブーム到来ですかね。
この【ぼっち席】は最初、京都大学の学食に登場したのが始まりだそうでして、
今時の大学生は、テーブル席にグループや知らない人がいると、
気兼ねして座りにくいと感じる事が多いわけです。
対人関係が苦手だという側面が浮き彫りになってますよね。
このままだと、何かイベントなどの打ち上げでも、一人一人、別々の店に行って
『今、ビールを注文しました』『では、乾杯!』なんてメールでやり取りしながら、
一人寂しく飲む【ぼっち打ち上げ】なんてものが出てくる可能性もありますよ。
しかし、そういう子ばかりになってしまうと、
社会に出てから苦労する事は間違いないですよね。
ですから人とのコミュニケーション能力を鍛えるためにも、
【鍋専門の学食】なんてのを作るのがいいんじゃないでしょうか。
【水炊き】とか【湯豆腐】【寄せ鍋】といった、鍋料理しか置いてない学食なので、
食事するためには四、五人、友達を連れてこないと頼めないんですね。
これは、人付き合いが苦手とか言ってられませんよ。
自然と学食には、和気あいあいとした風景が見られるようになります。
太った子ばかりが集まって【ちゃんこ鍋】をつついていたり、
『この鍋の代金は俺がもつから』『いやいや、俺がもつから』なんて
気前のいい子たちが【もつ鍋】をつついてたり、
【しゃぶしゃぶ】を食べている人たちの中に
【田代まさし】が混じってるなんて事も、あるかもしれませんね。
微笑亭さん太